出版社内容情報
敵対する龍神の后になったよみがえり巫女
天に浮かぶ《天海》と地に広がる《地嶺》。龍神と狼神の争いによって国土が二つに分断されたこの国では、それぞれの神を祀る人々も互いに憎み合い、対立を続けていた。
地嶺の狼神に仕えて政を仕切る牙の一族に生まれながら、巫女として能無しであった灯花は、一族を追われ、いまは孤独に森の中で暮らしている。
ある晩、灯花は夜空からまばゆい光が地嶺に向かって落下していることに気づき、光が落ちた先にある湖に駆けつける。そこには、ひどい怪我を負った白銀の龍がおり、湖に半身を沈め苦しんでいた。
その龍が、地嶺と敵対する天海の唯一神だと気づきながらも、龍を匿い、懸命に治療を続ける灯花。だがそれは地嶺において禁忌であり、灯花は裏切り者として断罪されることに……。
神と、その神を祀る一族が支配する二つの世界で、出会ってはならないふたりは出会い、そして運命が動き出す。龍神・氷雨と再会した灯花は、新たな命を与えてくれた彼のもとで巫として暮らすことになり、灯花の優しさと献身は、冷たく凍っていた龍神の心をゆっくりと溶かしていくが――。
壮大なる傑作和風ファンタジー、登場!
【目次】
内容説明
天に浮かぶ《天海》と地に広がる《地嶺》。龍神と狼神の争いにより二つに分断されたこの国では、それぞれの神を祀る人々も互いに憎み合い、対立を続けていた。地嶺の狼神に仕える巫の一族に生まれながら、能無しとして一族を追われ孤独に生きる灯花は、ある晩、空から落ちてきた白銀の龍を見つける。その龍が天海の神だと知りながらも、彼を匿い献身的に治療を続ける灯花。だがそれは地嶺においては恐ろしい禁忌であった…。心優しい出来損ない巫女と冷徹な龍神の、あってはならない出会いが世界を変える。傑作和風ファンタジー登場!
著者等紹介
東堂燦[トウドウサン]
新潟県出身。2014年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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