小学館文庫<br> 教誨

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小学館文庫
教誨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094074338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

女性死刑囚の心に裡に迫る長編犯罪小説!

どうすれば、事件は防げたのか。すべての者の鎮魂を願う。
――柚月裕子

吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」「ネグレクト」と散々に報じられた響子と、香純の記憶する響子は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の意味が気になっていた――。


【編集担当からのおすすめ情報】
「哀しい物語ではあるけれど、罪と罰の真髄を見た気がして、心が震えた」
――黒木瞳(俳優)
真実と事実が反転する慟哭のラスト!
『盤上の向日葵』『孤狼の血』『慈雨』に連なる柚月ミステリーの新境地!
解説はノンフィクション作家の堀川惠子氏。

内容説明

吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」と散々に報じられた響子と、香純の記憶は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉「約束は守ったよ、褒めて」が気になっていた―。女性死刑囚の心の裡に迫る、長編犯罪小説!

著者等紹介

柚月裕子[ユズキユウコ]
1968年岩手県生まれ。2008年『臨床真理』で第七回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年、『検事の本懐』で第一五回大藪春彦賞を受賞。16年、『狐狼の血』で第六九回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イアン

172
★★★★★★★☆☆☆秋田連続児童殺人事件をモチーフとした柚月裕子の長編。約束は守ったよ、褒めて――。自分の娘を含む幼女2人を殺害したとして死刑が執行された三原響子は生前、意味深な言葉を遺していた。遺骨を受け取った遠縁の香純が、「約束」の意味を求めて訪ねた青森で知った慟哭の真実。なぜ響子は罪なき幼子を殺めたのか。ミステリとしての意外性は高くはないものの、罪に向き合う著者の真摯な眼差しが印象的だった。死刑囚に寄り添い最期を見届ける教誨師。その実態を知るにつれ、並みのメンタルでは務まらない職業だと実感した。2025/03/19

bunmei

136
『教誨』とは「受刑者に罪を悔い改めるように、徳性を説く事」。幼い自分の娘と近隣の顔見知りの子供を殺した罪で、死刑囚となった女。その殺人動機と死刑執行の際に残した「約束は守ったよ。褒めて」という言葉に込められた謎を巡るミステリー。その謎を追い求め、死刑囚の遠縁となる香澄が調査すると、そこには北国の田舎の閉塞的な人間関係に根付いた家柄、虐待、毒親、貧困と言った負の社会背景が浮かび上がって来る。また、独房の中で、その瞬間を待つ死刑囚心理も生々しく迫って来る中で、事実の裏に隠された驚愕の真実が明らかになる。 2025/05/10

ぶち

91
読み進めれば進めるほど読むのが辛くなってしまいました。切なく、哀しい気持ちで息が詰まりそうになり、何度も本を閉じてしまいました。女児二人を殺害した響子が、刑の執行時に残した「約束は守ったよ、褒めて」という最後の言葉。約束とは何だったのか、それが知りたくて本を再び開くことの繰り返し… 約束の内容がわかった時、さらに苦しくなりました。響子が犯行の経緯を思い出すシーンでは涙があふれて、字が見えなくなってしまいました。人を殺すということは許されることではありませんが、響子をどうしても憎むことができません。2025/05/23

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

82
(2025-62)遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、執行後に遺骨と遺品を受け取った主人公。幼女二人を殺害した響子が最期に遺した言葉は「約束は守ったよ、褒めて」だったという。その約束とはなんだったのか?彼女は何故殺人を犯したのか?彼女の故郷青森で知る響子の辛い過去。タイトルと粗筋から見ても重い読書になるだろうなと思いましたが、やはりそうでした。どんな理由があるにせよ、罪の無い幼い子の命を奪うことは許されない。だが、自分が彼女と同じ境遇で育ったとしたら…。そんなことを考えながら読みました。★★★★2025/05/03

みこ

57
我が子を含め二人の幼子を殺め死刑になった女から遺物受取人に指名された主人公が彼女の最後の言葉の意味を追い求める。どうしても実際に起きた事件を思い起こし、とても同情の余地のない犯人の顔がよぎり、前半はとにかく読みにくかった。一応、後半フィクション色が強くなっていくにつれてからはグイグイと読み進められたのだが。それでも共感できない殺人犯を救うためには周りにもっと共感できない人間を配置しないとどうにもならないのか。結局班員は救われないし、真相を追い求めた主人公も特に何か前に進めた感じもしない。2025/03/20

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