出版社内容情報
柳生の庄、最大の危機。哀しみの兄弟対決。
三代将軍徳川家光から届けられた密書が、柳生左門を解き放った。
密書の中身は、「柳生を滅ぼせ」。
愛する家光から己を引きはがし、館に閉じ込め続けた、憎き御家を壊滅せよとの命だ。
ようやく家光の元に帰れると歓喜のあまり乱心した左門は、ついに柳生藩士に向けて刀を抜く。
一方、柳生の庄に足を踏み入れた淡海一夜と柳生十兵衛は、酸鼻を極めた地獄絵図に息を呑む。
柳生家最大の危機に一夜が取った動きとは?
そして、鬼神と化した左門と十兵衛の激闘の行方は?
驚天動地の第八弾!
【主な登場人物】
一夜:大坂一といわれる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫。柳生家の大名取り立てにともない、召し出される。
永和:上方で味噌と醤油を商う信濃屋幸衛門の長女。恋敵に妹の須乃と衣津、伊賀忍の佐夜がいる。
柳生但馬守宗矩:一夜の父。将軍家剣術指南役。息子に十兵衛三厳、左門友矩、主膳宗冬がいる。
堀田加賀守正盛:川越藩主にして老中。徳川三代将軍家光の寵愛を受ける。
総衛門:江戸城お出入り、御三家御用達駿河屋の主。材木や炭などを扱う。
【編集担当からのおすすめ情報】
商人が武家の世界で活躍する、超絶人気シリーズです。漫才の掛け合いのような主人公のセリフに腹を抱えたり、深く頷いたり、涙を流したり。剣戟はもちろん、真剣勝負の商談も盛りだくさん。ぜひお楽しみください!
内容説明
三代将軍徳川家光から柳生左門に届けられた密書。その恐るべき中身は、「柳生を滅ぼせ」。父・柳生宗矩の策により、愛する家光から引き剥がされ、江戸から遠い柳生の庄に押し込められていた左門は快哉を叫ぶ。ようやく公方さまの元に帰れると。歓喜のあまりについに乱心、御家の藩士に牙を剥いた左門は悪鬼と化した。一方、ひと足遅れで領内に足を踏み入れた淡海一夜と柳生十兵衛は、酸鼻を極めた地獄絵図を目の当たりにして息を呑む。柳生最大の危機に一夜が取った計とは?そして、待ち伏せる左門と迎え撃つ十兵衛、兄弟激闘の行方は?驚天動地の第八弾!
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。97年、「身代わり吉右衛門」で、第二十回小説CLUB新人賞佳作受賞。2010年、『孤闘 立花宗茂』で第十六回中山義秀文学賞を受賞。22年、「百万石の留守居役」シリーズで第七回吉川英治文庫賞を受賞。「奥右筆秘帳」シリーズは、「この時代小説がすごい!」の09年版、14年版と二度にわたり、文庫シリーズ第一位を獲得し、第三回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞も受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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