出版社内容情報
金欠の明屋敷番、深謀遠慮に巻き込まれる!
あわや、白河藩主で老中首座・松平越中守定信の命を救った、貧乏旗本の内藤三左衛門。
公儀転覆の陰謀を紙一重で防いだ功により、めでたく明屋敷番を拝命、本所から浅草へ屋敷替えとなった。
とはいえ、祖父・次郎右衛門も小者・嘉平も「出世は務め」の一点張りで、これまで通り三左を当主扱いしない。せっかく加増もされたというのに、だ。
しかも、相変わらず財布の紐をふたりに抑えられているため、懐はすっからかん。
今日も今日とて、腹をすかして町中へ出てみれば、折よく痩せた男が大男に長槍を向けられているではないか。
喧嘩の仲裁を飯の種に暮らしている三左は、これ幸いと早速割って入って、痩せた男の下川草助を助け出す。
幾日後、その下川がなんと、夜中の内藤邸に忍び込んできた。話を聞けば、元々はここに住んでいたという。
だが、一年前、作事方庭作を務めていた御家人の父親が下城の途中、背中からのひと太刀で斬り殺され、家名断絶の憂き目にあったという。何の因縁なのか?
三左が空きっ腹をなだめながら事件を調べはじめると、思いもよらぬ方へと事態が転んでいき……。
スカッと心が晴れる痛快長編時代小説!
【編集担当からのおすすめ情報】
警察小説「警視庁公安J」「警視庁組対特捜K」「警視庁監察官Q」「警視庁浅草東署Strio」「警視庁特別捜査係サン&ムーン」シリーズで超絶人気の作家が、別の筆名で時代小説を執筆していた頃のお宝本です!
内容説明
老中首座の松平定信を救った功で明屋敷番を拝命、加増した上、見事な庭の屋敷を拝領したのに、なぜか貧乏旗本のままでいる内藤三左。引越ししてから幾日、喧嘩の仲裁で知り合った、作庭に無我夢中の下川草助が、真夜中に三左の屋敷に忍び込んできた。話を聞くと、元々この屋敷は下川家の住まいであったという。実は一年前、作事方庭作を務めていた父親の武平が下城の途中、背中からのひと太刀で斬り殺され、家名断絶の憂き目にあったのだ。なんの因縁なのか、三左が事件を調べはじめると、思いもよらぬ方向へと事態が転んでしまって…。粉骨砕身の第二弾!
著者等紹介
鈴峯紅也[スズミネコウヤ]
1964年、千葉県生まれ。ライター歴二十年の後、2015年12月、デビュー作『警視庁公安J』で一躍有名作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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