小学館文庫<br> 始まりの木

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小学館文庫
始まりの木

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072839
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

神様を探す二人の旅が始まる。

「少しばかり不思議な話を書きました。
木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」
--夏川草介

第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】
第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】
第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】
第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】
第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】

藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、“現代日本人の失ったもの”を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。
“藤崎、旅の準備をしたまえ”


【編集担当からのおすすめ情報】
生きること学ぶこと問う、新世紀の“遠野物語”。
カバーイラストは、絵本作家のいせひでこさんが担当します。

内容説明

藤崎千佳は、国立東々大学文学部で民俗学を学んでいる。指導教官の古屋神寺郎は、足が悪いながらフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は日本中を練り歩きながら、“現代日本人の失ったもの”を問いかけてゆく。「この世界には理屈の通らない不思議な出来事がたくさんある。科学や論理では捉えきれない物事が確かに存在する。そういった事柄を、奇跡という人もいれば運命と呼ぶ人もいる。超常現象という言葉で説明する者もあれば、『神』と名付ける者もある。目に見えること、理屈の通ることだけが、真実ではない」“知”の冒険が、いま始まる。

著者等紹介

夏川草介[ナツカワソウスケ]
1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。医学博士。長野県にて地域医療に従事。2009年「神様のカルテ」で第十回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。同作で、2010年本屋大賞第二位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

72
夏川草介さん初読み。学者先生と弟子という小説では、二人の人間関係が多く描かれるものの、先生の専門や学問の何たるかが説かれる事はあまり多くはないように思う。本作では、民俗学という現代では光の当たらない!分野を専攻する師と弟子が、日本各地を研究調査と称して訪ね歩き回る中で、現代日本が抱える文明の病巣に迫っていく。名だたる毒舌家の師と、何故か師に惹かれる若き女子大学院生という設定は新鮮に感じる。自然を畏怖しそこに神を感じる、という日本人の心性が話題にされ、ハッとさせられる言葉も少なくないが、やや掘り下げ不足か。2024/02/06

NAO

60
足が悪く口も悪い民俗学者古屋と修士院生の藤崎の珍道中。その行く先には、樹齢何百年もの巨木があり、木々とともに暮らす人々がいる。藤崎千佳は、修士院生とはいえ、まだ民俗学の何たるかを真に理解しているとは言えず、古来から自然と人がいかに密接に繋がっていたかを知らない。そんな千佳が現地調査で見聞きしたこと感じたことは、同じく民俗学の何たるかを知らない読者の腑に落ち共感できる。「馬鹿だ」「なっていない」と悪態をつきながらも古屋が語る言葉も、胸に深く染み込んでくる。2024/08/28

coolgang1957

59
夏川さんの文庫新刊を図書館で見つけた😝ちょっと暗めの本が続いたんで、この人やったらほのぼの気分になるかなぁって思って借りてみると、やっぱりビンゴ❗️でしたー🤣修士課程の学生と指導教官のコンビはサイコーで、的確にツッコミ入れてくれる博士課程の先輩や周りに登場してくれる人生の先輩方も、ほんわかした不思議な出来事にも癒されるお話しでした。それに栗原先生は出ませんでしたが、進藤先生は脇を締めてましたねー、もしかして松本市やったからかな。美味しそうな料理もお酒🍶もやっぱり欠かせませんね😝2023/09/24

yamatoshiuruhashi

56
大樹と人類の不思議な関わりは神話をはじめ種々ある。そのような大樹伝説をモチーフにしたものだと勝手に思い込んで読んだ。民俗学者たちを主人公に控えめな不思議話を取り入れた本書は予想とは異なった夢中になれる一冊だった。「昔から大事にしてきた木を切るってことは、大きなはずの心の世界を小さく削っていく作業さ」と老僧の言葉に大きく頷く。民俗学と歴史学の違いもよく解らぬがその点すらも納得させてくれるような「小説」出会った。著者がまた民俗学とは門外漢の医者であることに驚き。著者は道を誤ったのか、万能のダ・ヴィンチなのか。2024/08/17

Nao Funasoko

52
偏屈な民俗学者とその助手の女子の二人による森羅万象にひそむ神様を探す旅との帯のコピーを読み、てっきり北森鴻の蓮杖那智シリーズのようなものと勝手に想像していて手に取った。しかし、期待は良い意味で見事に裏切られた。 「信じるかどうかじゃない。感じるかどうかだよ」古来生活の端々で感じてきた神を手放してしまった日本人はどこへ向かうのか、、、殺伐とした情報があふれる中で私自身感じていた閉塞感だったり未来への悲観だったりという感情が 学問の本質とは何かということを通じて語られる。続編あるといいな。2023/08/26

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