出版社内容情報
手帳を置いても、刑事は刑事だ!
ラブラドール・レトリバーのナインと山小屋で暮らす元刑事・村瀬の前に、突然見知らぬ青年・秋山亮が現れた。
「悪いが、しばらくの間、彼の世話を頼む」と書かれた手紙を持って。
手紙の主は、京都左京署時代にコンビを組んでいた刑事・柳智也。
元相棒の勝手な振る舞いに戸惑う村瀬は柳に連絡を取ろうとするが、まったく電話に出ない。
嫌な予感を覚えつつも、預かる理由が分からないまま、秋山の面倒を見る羽目に――。
柳の身を案じ、ひとりで捜し始めた村瀬は、なぜか京都市南部に古くから大きな勢力を持っている暴力団・条南興業から圧力をかけられる。
さらに、条南興業の敵で、北部を縄張りにする北天会のナンバー2である阿佐井峻が姿を見せ、村瀬を手助けすると言い出した。
いったい理由はなんなのか?
困惑する中、村瀬の後輩刑事・三島翔太から電話が入る。
「秋山亮が死体で見つかった」と――。
預かっている青年と殺された男は、同姓同名の別人なのか?
真相を追う村瀬に、手帳を置いた原因となった発砲事件が立ちはだかる。
【編集担当からのおすすめ情報】
2013年に『晩夏光』で第5回角川春樹小説賞を受賞した実力派作家が描く、京都ならではの「もの」を題材にした作品で、バディ警察小説としても楽しめます。ナインの活躍に注目!
内容説明
犬のナインと暮らす元刑事・村瀬の前に見知らぬ青年・秋山亮が現れた。「世話を頼む」と書かれた手紙を持って。手紙の主は京都左京署時代の同僚・柳だ。元相棒の身勝手に戸惑う村瀬は何度も連絡するも梨の礫―嫌な予感がした村瀬は単独で柳を捜し始めるが、なぜか暴力団の条南興業から横槍が入る。さらに敵対組織北天会の阿佐井までが姿を見せ、村瀬を手助けすると言う。困惑する中、後輩刑事の三島から、「秋山亮が死体で見つかった」との電話が。預かっている青年とは同姓同名の別人なのか?柳を捜す村瀬に、手帳を置く原因となった発砲事件が立ちはだかる。
著者等紹介
池田久輝[イケダヒサキ]
1972年、京都府生まれ。同志社大学法学部卒。2013年、『晩夏光』で第五回角川春樹小説賞受賞。17年、「影」で第七〇回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。執筆活動に加え、池田長十名義で朗読ユニット「グラス・マーケッツ」の脚本・演出家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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