小学館文庫<br> ボニン浄土

個数:
電子版価格
¥902
  • 電子版あり

小学館文庫
ボニン浄土

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月09日 02時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072716
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

島だけが、すべてを見ていた。

1840年、気仙沼から出航した五百石船・観音丸は荒天の果てに、ある島に漂着する。そこには、青い目をした先住者たちがいた。彼らは、その地を「ボニン・アイランド」と告げた。
時を隔てた現在。すべてを失った中年男は、幼少期、祖父が大切にしていた木製の置物をふとしたことで手に入れた。それを契機に記憶が蘇る。
彼は、小笠原行きのフェリーに足を向けた。その船には、チェロケースを抱えた曰くありげな少年も同乗していた。
物語は、ゆっくりと自転を始める。

内容説明

一八四〇年、気仙沼から出航した五百石船・観音丸は荒天の果てに、ある島に漂着する。そこには、青い目をした先住者たちがいた。彼らは、その地を「ボニン・アイランド」と告げた。時を隔てた現在。すべてを失った中年男は、幼少期、祖父が大切にしていた木製の置物をふとしたことで手にした。それを契機に記憶が蘇る。気がつけば彼は、小笠原行のフェリーに足を向けていた。その船には、チェロケースを抱えた曰くありげな少年も同乗していた。物語が、ゆっくりと自転を始める―。大藪春彦賞ノミネート作。

著者等紹介

宇佐美まこと[ウサミマコト]
1957年愛媛県生まれ。2006年に『るんびにの子供』で第一回「幽」怪談文学賞短編部門を受賞しデビュー。2017年『愚者の毒』で第七〇回日本推理作家協会賞長編部門受賞。『展望塔のラプンツェル』が2019年「本の雑誌ベスト10」第一位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

63
知らなかった小笠原諸島の歴史と自然豊かな美しさに圧倒され、バラバラに思えたエピソードが次々繋がっていく終盤はいつもながら圧巻。宇佐美さんの真骨頂にして新境地と感じました。大変面白かったです。2024/09/29

のり

61
1840年に難波し、小笠原諸島に漂着。そこには先住者がいた。それも外国人が多数をしめた。生きる術を教わりながら、本土に帰りたい漂流者達。それも命がけの航海となる…時は現代。人生半ばにさしかかった男が、自分のルーツを辿る事に…もう一つ、天才チェロ奏者の少年の話も入り、小笠原の歴史と関わった人達の再生を描く。脈々と続いてきた血筋。大戦を乗り越えながら、日本に返還された小笠原の美しさと、人の温かみを存分に味わった。2024/04/26

オーウェン

54
大きく分けると3つの話だが、そのどれもに関わる舞台なのが小笠原諸島。 遭難で流れついた先住民や、チェロの音色を失った少年、そして自身の親のルーツを求めてやってきた者。 返還される前の小笠原諸島なので、多国籍の人間が入り乱れる島内であり、その先住民が外国名から日本名へと変換されていく。 それが名前の由来のルーツへと繋がっていく。 ボニンという初めて聞く単語だが、それが描くのは日本自体のルーツでもある。 宇佐美さんにしては新機軸のような物語であり、不思議な余韻を与えてくれた。2025/02/16

まこみん

41
以前読んで良かった一冊。遠い小笠原諸島に心馳せる。2024/09/25

かつおさん

25
“南の楽園”というイメージの”小笠原諸島”。その歴史、そこに暮らしてきた人々やその生い立ちについて何も知らなかった。江戸時代から現代に至る小笠原の歴史、風俗、人の繋がりの中で見事に紡がれた物語。どこの国にも属さず人種や身分に捉われることのなかった奇跡の島。戦争や資本主義が無垢の社会を壊していく。生い立ちの話、恒一郎のルーツ探し、賢人の癒し旅、が無理なく繋がっていく展開がいい。「マイ・ボーイ」と言って息子の頬にキスをして逝った幸乃が切な過ぎる。恒一郎も賢人もまた島を訪れたのかなぁ⁈2023/08/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21323417
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品