小学館文庫<br> クラーク・アンド・ディヴィジョン

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小学館文庫
クラーク・アンド・ディヴィジョン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 544p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072686
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

日系米国人作家による話題の歴史ミステリー

1944年、シカゴ。父母とともにカリフォルニア州の強制収容所を出てシカゴに着いた日系二世のアキ・イトウは、一足先に収容所を出てシカゴで新生活を始めていた姉ローズが前日にクラーク・アンド・ディヴィジョン駅で列車に轢かれて死んだと知らされる。警察の自殺説に疑問を感じたアキは、真相を求めて自ら調査を始めるが…。
2021年NYTベストミステリー選出、2022年メアリー・ヒギンズ・クラーク賞受賞、同年マキャヴィティ賞最優秀歴史ミステリー小説賞受賞。
戦時中の日系人たちの境遇にスポットを当て知られざる歴史を掘り起こした、日系米国人の著者渾身の歴史ミステリー、待望の新シリーズ第1弾。

【編集担当からのおすすめ情報】
エドガー賞、マキャビティ賞、アンソニー賞にノミネートされ日本でも話題になった前作『ヒロシマ・ボーイ』をもって、長年書き続けた庭師マス・アライシリーズの幕を閉じた平原直美氏。本作『クラーク・アンド・ディヴィジョン』は、日系二世の若い女性アキを主人公にした平原氏による新シリーズ第1弾で、本作もエドガー賞部門賞のメアリー・H・クラーク賞を受賞するなど、アメリカで大変高い評価を得ています。
邦訳刊行にあたってご注目いただきたいのは、太平洋戦争中のアメリカでの、日系二世の主人公と日系人コミュニティの描写です。かつて羅府新報社でジャーナリストとして活躍した著者がその取材力を総動員し、記録を入念にあたって描き出した戦時下の日系人たちの生活は、まるで自分自身がその時代に投げ込まれたかのように感じるほど生き生きとしたリアリティに満ちています。数世代前のルーツを同じくする彼らが、アメリカでどんな境遇に立たされ、どんな風に日々を送っていたのか。本作を通してぜひ感じてください。

内容説明

一九四四年、シカゴ。父母とともにマンザナー強制収容所を出てシカゴに着いた日系二世のアキ・イトウは、一足先にシカゴで新生活を始めていた姉のローズが前日にクラーク・アンド・ディヴィジョン駅で列車に轢かれて死んだと知らされる。警察の自殺説に疑問を感じたアキは、真相を求めて自ら調査を始める。二〇二一年NYタイムズベストミステリー小説選出、翌年メアリー・H・クラーク賞、マカヴィティ賞最優秀歴史ミステリー小説賞受賞。綿密な調査から戦時中の日系人たちの知られざる歴史を掘り起こした、著者渾身の歴史ミステリー第一弾。

著者等紹介

平原直美[ヒラハラナオミ]
カリフォルニア州生まれ。羅府新報の記者を経て2004年マス・アライシリーズ第一作『Summer of the Big Bachi』を発表。三作目『スネークスキン三味線』でアメリカ探偵作家クラブ賞受賞。七作目『ヒロシマ・ボーイ』は19年のエドガー賞(PB部門)最終候補作

芹澤恵[セリザワメグミ]
英米文学翻訳者。訳書にフロスト警部シリーズ(創元推理文庫)、『フランケンシュタイン』(新潮文庫)、『世界を舞台に輝く100人の女の子の物語』(共訳、河出書房新社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

75
シリーズ1作目。カリフォルニアで暮らす移民一家は1941年の真珠湾攻撃で運命が一転、収容所に移送される。国家に忠誠を誓う者は厳しい条件付きで解放される事になり長女のローズがシカゴに転住した。しかし追って一家がシカゴに着いた時に知らされたのは地下鉄で死亡したローズの訃報だった。物語は次女アキが姉の死の真相を探る事で進むが、人種差別、貧困、理不尽な事象が浮き上がってくる。戦時下の日系人の暮らしに驚きしかない。【2022年メアリー・ヒギンズ・クラーク賞】【2022年マカヴィティ賞最優秀歴史ミステリー小説賞】受賞2024/10/28

たま

62
大矢博子さんの書評に誘われて。著者平原直美さんは1962年生の日系三世。太平洋戦争中西海岸に住んでいた日系の一家が収容所に強制入居させられやがてシカゴに移り住む。一足先にシカゴに移った姉は不審死を遂げ、その謎を妹が追う。この時期の日系人に関して小説で読むのは初めてで興味深かった。謎解きの方は土地に不慣れな少女が一人で追いかけるので単調な印象が否めない。少女が両親に相談せず両親も協力しないのが不思議だったが、両親は一番大事なところでは助けに駆け付ける。一世だから言葉の壁があったのだと気づき胸がつまった。2024/06/18

yokmin

21
私のシカゴ勤務時代、ワシントン州出身のTさんと一緒に働いていた。本書の主人公と同じように強制収容所経由でシカゴに移住した経験を持つ。 p-372 クラーク・ストリートにある日本食料品店の戸栗商店。私にショッキングな出来事があり、しょんぼりしていた時慰めてくれた戸栗の親切なおばさん。 後日、Chicago Tribune紙に彼女の写真入りインタビュー記事が掲載された。なんと彼女は、「東京ローズ」だったのだ。 シカゴの思い出はつきない。 2024/07/21

ろくいち

13
第二次世界大戦中、日系のアキ達家族は生活していた西海岸から強制収容所へ、そしてシカゴへと移住する。先にシカゴで住んでいた姉が自殺したという知らせに納得がいかないアキは自分で姉の死の真相を探りはじめる。大戦中の日系人の状況や、アメリカという「外側」から見る日本の言葉や香典などの習慣など、知らなかった事が多かったしとても興味深かった。読みにくい部分もあったし、強引で何もかも内に秘めがちなアキに対してあまり好感は持てなかったけれど、理不尽に対するアキの怒りはとても伝わってきた。続編が翻訳されたら読みたい2024/08/30

ののまる

13
おもしろい! 日系人イッセイ・ニセイ・サンセイのドキュメンタリーの本をいろいろ読んでいたから、それに肉付けされる感じだった。日系アメリカ人の歴史を、日本人がほとんど知らない(知る機会があまりない)ことが、いつも歯がゆい。強く生きてニセイ!と拳を握りしめる。100歩兵大隊に送られた婚約者と友人は、生き残れたかなあ、どうだろうなあ…2024/07/27

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