出版社内容情報
現代日本の警察官、江戸時代へ跳ぶ……!?
山口北斗は交番勤務の警察官。ある日「不審者が暴れている」という通報を受け、北斗が文京区の小石川植物園に駆けつけると、そこには袴姿で日本刀を振り回す謎の男がいた。時代錯誤もはなはだしいコスプレ不審者を確保しようとした北斗は、そのまま男と共に植物園の池に落ち――ハッと気づくと、そこは見知らぬ場所だった。謎の地にたどりついた北斗が一番最初に知り合ったのは、若武者姿の初音という女性。彼女は言う。
「ここは小石川養生所。つい最近、八代将軍徳川吉宗さまによって作られた、誰でも受け入れる診療所さ」
そう。どういう運命のいたずらか、北斗は吉宗のいる時代へとタイムスリップしてしまったのだ。
元いた現代へ戻る方法もわからぬまま、江戸の町へ飛ばされて途方に暮れる北斗だが、わずかに救いもあった。それは現役警察官ゆえに剣道のたしなみがあり、父や兄が医者なので、ケガの応急処置や病気に対する知識が一般人より豊富なこと。それを活かして、小石川養生所の手伝いをすることになったが、ここでさらに問題がひとつ。なんと北斗の顔は、ときの将軍・吉宗とうりふたつだというのだ……。時をかける警察官の運命や如何に!?
内容説明
不審者通報を受け、警察官の山口北斗が駆けつけた先は東京都文京区の小石川植物園。時代錯誤な袴姿で日本刀を振り回す謎の男と格闘の末に池に落ち―次に目覚めた時、北斗は見知らぬ場所にいた。そこで偶然に行きあった若武者姿の娘・初音に連れられて「小石川養生所」という診療施設にたどり着いた北斗は、今が八代将軍・徳川吉宗の治世だと知り衝撃を受ける。つまり彼は江戸時代へとタイムスリップしてしまったのだ。しかも初音によれば、北斗の顔はときの将軍・吉宗と瓜ふたつだというのだが…?令和の東京から享保の江戸へ。時をかける警察官の運命は!?