小学館文庫<br> そして陰謀が教授を潰した―青山学院春木教授事件四十五年目の真実

個数:
電子版価格
¥858
  • 電子版あり

小学館文庫
そして陰謀が教授を潰した―青山学院春木教授事件四十五年目の真実

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年02月09日 13時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094071085
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

教授による教え子強姦事件は有罪か、無実か

本作は、1973年に青山学院で起きた「教授による女子学生強姦事件」の真相を、
元新聞記者である著者が執念をもって追いかけた45年の集大成となるノンフィクション。

青山学院法学部・春木猛教授(当時63歳)が、教え子の同大文学部4年生の女子学生へ、3度に亘る強制猥褻・強姦致傷の容疑で逮捕される。

春木教授は懲役3年の実刑が確定し、一応の決着とされるが、
教授自身は終生「冤罪」を訴え、無念のまま亡くなった――

事件当時、新聞記者だった早瀬氏は、事件の裏にある、
女子学生の不可解な言動や、学内派閥争い、バブル期の不動産をめぐる動きなど、
きな臭いものを感じ、45年かけて地道に取材を続けます。

有罪なのか、冤罪なのか、
事件だったのか、罠だったのか……。

本書は、その取材の記録と、
早瀬氏なりの「事件の真相」に迫る作品。

小説家の姫野カオルコ氏による文庫解説も必読です。


【編集担当からのおすすめ情報】
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家でもある早瀬氏は
現在84歳ですが、
本書の文庫あとがきを執筆されるにあたり、
事件の関係者の自宅を調べ上げて取材するなど、
「記者魂」は今もなお全く衰えることがありません。

現在では「古い事件」となってしまっていますが、
かつては、ハルキといえば、村上でも角川でもなく「春木教授」のことを真っ先に思い出した人が大勢いたはずだ、と
本書の解説原稿で小説家の姫野カオルコ氏はお書きになっています。

欲望と悪意うずまくこの事件のことを知らない世代にこそ、
早瀬氏の記者魂をお読みいただきたい、執念の一作です。

内容説明

「先生は両手で私の首を絞め、気がついた時には私の肌着は引き裂かれ、暴行を受けたあとでありました」青山学院法学部・春木猛教授は、教え子への強制猥褻・強姦致傷の容疑で訴えられ逮捕される。懲役三年の実刑が確定したが、終生「冤罪」を訴え、無念のまま亡くなった―。事件当時社会部記者だった著者は、教授の周囲を蠢く複雑怪奇な人間関係にどこかきな臭いものを感じ、入手した膨大な資料の整理を地道に重ねていく。教授が起こしたのは事件なのか、仕組まれた罠なのか。執念の取材の果てに辿り着いた事件の「真実」とは(解説・姫野カオルコ)。

目次

プロローグ
第1章 発火(繰り返される内紛;年間百人以上の情実入学 ほか)
第2章 波紋(証拠物件;告訴 ほか)
第3章 証言(保釈と手記;A・T子に対する検察官の訊問 ほか)
第4章 展開(社会派作家・石川達三;「裁判官全員一致」 ほか)
第5章 時間(地上げの帝王;愛人と豪邸と銃弾 ほか)
エピローグ

著者等紹介

早瀬圭一[ハヤセケイイチ]
1937年12月、大阪府生まれ。61年、毎日新聞社入社。名古屋、大阪、東京社会部を経て編集局編集委員。退職後は東洋英和女学院大学・大学院教授、北陸学院大学副学長などを歴任。東洋英和女学院大学名誉教授、ノンフィクション作家。82年『長い命のために』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

41
まるで知らない事件だ。五〇年近くも前の出来事なのだから知らなくて当たり前とも言える。とはいえ、ひょっとしたら数年前の出来事であったとしても、さほどインパクトを感じず、記憶に残らなかったかもしれない。どこにでもある事件に見えるからだ。しかし、どこにでもある事件として片付けられていくことに不審を抱いた者にとっては決してそうではないのだ。本書には、著者をはじめとして、この事件にこだわる人間が複数登場する。(つづく)2022/07/14

パンダプー

25
文庫の後書きが姫野カオルコ先生だったので読んでみた。個人的には姫野先生の後書きが浮いた感じ。残念。ともあれ、この事件に興味があって読むと、大きな発展やどんでん返しがあるわけではないので、じれったい。単行本の時のタイトルの方が内容に合っていると思う。作中にもでてくる石川達三の『七人の敵が居た』が私の中ではこの事件の基本的な作品なので(ドラマ化の時の樋口可南子さんの個性的な美しかが印象的)、このドキュメンタリーにはそれ以上を期待してしまった。逆に真実は永遠にわからないという結果か。2022/01/08

読書熊

5
思い出話2022/02/06

がんちゃん

4
読後の感想は巻末の姫野カヲルコさんの解説が言い表してくれてる。今に至るも司法の闇は続く。でも記者といえどもこれが限界かとの思いもある。2022/04/28

akrutm

3
文庫版のタイトルは明らかな詐欺。この本で新たな真実が明らかになるような書きぶりだが、何も新しいことは出てこない。新聞記者であり作家である著者が、長年追い続けてきたネタにけじめをつけるべく、今までの取材の経緯や、それをふまえた彼の推測をまとめたというのが本書の内容である。その内容を適切に表しているのが、単行本のタイトル。著者がこのタイトルに固執したという理由がよくわかる。小学館が詐欺集団ということだろう。 2022/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19066153
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。