出版社内容情報
アフリカゾウ虐殺の「真犯人」は誰だ!?
年間3万頭以上のアフリカゾウが、牙を抉り取られて虐殺されている。
象牙の密猟組織の凄惨な犯行により、野生のゾウは今後十数年以内に地球上から姿を消してしまうと言われる。
元アフリカ特派員の筆者は、国際密猟組織に迫る取材を始める。
そこでぶち当たったのは、密猟で動くカネが過激派テロリストの資金源になっている実態、背後に蠢く中国の巨大な影だった。
そして問題は、象牙の印鑑を重宝する私たち日本人へと繋がっていく。
密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。
虐殺の「真犯人」とは誰なのか――。
第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。
◎高野秀行(ノンフィクション作家)
「ショッキングな現実が勢いある筆致で描かれ、『ザ・ノンフィクション』の醍醐味がある」
◎古市憲寿(社会学者)
「実は日本が加害者だった? ゾウと我々の意外な関係性が明らかになる」
◎三浦しをん(作家)
「私は、今後も象牙の印鑑は絶対作らないぞと決意した」
内容説明
年間3万頭以上のアフリカゾウが、牙を抉り取られて虐殺されている。象牙の密猟組織の凄惨な犯行により、野生のゾウは今後十数年以内に地球上から姿を消してしまうと言われる。元アフリカ特派員の筆者は、密猟で動くカネが過激派テロリストの資金源になっている実態に迫り、背後に蠢く中国の巨大な影を見つける。そして問題は、象牙の印鑑を重宝する私たち日本人へと繋がっていく。密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」とは誰なのか―。第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。
目次
序章 大地の鼓動
第1章 白い密猟者
第2章 テロリスト・アタック
第3章 キング・ピン
第4章 象牙女王
第5章 訪ねてきた男
第6章 孤立と敗北
終章 エレファント・フライト
著者等紹介
三浦英之[ミウラヒデユキ]
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。2015年、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。18年、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙―アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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