内容説明
名手フィッシュの編み出した“シャーロック”ならぬ“シュロック”・ホームズ。本家に負けじと頭脳を駆使して難事件に挑むのだが、これがすべて的外れ。抱腹絶倒のブラック・コメディー!―ホームズもの11編とMWA短編賞受賞作「月下の庭師」などを含む16編を厳選収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
29
これのみ吉田誠一訳(他は深町真理子訳)の「アスコット・タイ事件」の翻訳がひどすぎる。 お話の「落ち」になる「アスコット競馬場のTIE」。この「TIE」を「勝ち抜き試合」と訳してあり、意味不明。競馬の話なのだから「TIE」は「2馬以上同点決着」の意味に決まっているじゃないか。 この訳をそのまま収録した編集担当も酷過ぎ。「同着」という滅多にない結果だったから、ホームズは高い配当を受け取ったワケで、シャーロック的に論理的に考えていくと、きちんとわかるのだが。シュロック的な思考の方が翻訳者だったということ。2014/08/16
shiaruvy
8
△本棚捜索後詳細記入 幼少時のホームズ好きが高じてアンチ・ホームズになってしまった身から俯瞰すると,フィッシュは天才。『殺人同盟シリーズ』もおもろいよ!2017/12/29
いちはじめ
2
ホームズおちょくり系パロディの傑作シュロック・ホームズの傑作選。ハヤカワ文庫から出ていた「シュロック・ホームズの冒険」、「シュロック・ホームズの回想」からも数篇採られているが、両書に未収録だったシリーズ全作品を収録したのは偉業といえよう。2000/03/14
wm_09
1
全く推理を当てないホームズが可愛い。地味にこの構成はテクニカルだよなあ。オチの示し方が毎回上手い。(稲)2010/10/19