出版社内容情報
町工場VS.ものづくりの神様
天才エンジニア「青春の軌道」――
町工場VS.ものづくりの神様。
不屈の挑戦が胸を打つ人生讃歌!
ふりかかる幾多の困難や倒産の危機。佃航平率いる下町の中小企業・佃製作所は、仕事への熱い情熱と優れた技術力を武器に、それらを乗り越えてきた。しかし、佃製作所の前にかつてない壁が立ちはだかる。
同社技術力の象徴ともいえる大型ロケットエンジン部品の発注元、帝国重工の思わぬ業績不振。さらに佃の右腕にして、信頼を置く番頭・殿村に訪れた転機――。
絶体絶命のピンチに、追い詰められた佃が打開策として打ち出したのは、新規事業であった。新たな難問、天才技術者の登場、蘇る過去と裏切り。果たして佃製作所は創設以来の危機を克服することができるのか。
若き技術者たちの不屈の闘志と矜恃が胸をうつ、大人気シリーズ第三弾!
社運を賭した戦いが、いま始まる。
内容説明
町工場vsものづくりの神様。不屈の挑戦が胸を打つ人生讃歌。
1 ~ 1件/全1件
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
345
新書版を持っているのに文庫を買ってしまう無駄づかい。久々の再読だが、先の展開を知ったうえで読むと、最初とはまた全然違った読後感。そもそも『ヤタガラス』とセットで『下町ロケット3』といえるので、これ一冊ではまだ物語中盤。佃製作所の技術力一点突破のカタルシスも訪れず、主要メンバーの出番も少なめ。新たに気づいた点は、準天候衛星ヤタガラスを今作時点でもっとアピールしておけば、次でもっと盛り上げられたのではないかということ。タイトルにロケットを冠しているので、そうした方がシリーズ全体の整合性も強まったのではないか。2021/09/27
五右衛門
76
読了。大好きなシリーズ!宇宙から大地へ。今作は特許絡みの内容でギアゴーストの面々といつもの佃製作所の面々、帝国重工メンバー。久しぶり。と言っていられない。いつもより雲行きが怪しすぎる。次巻ヤタガラス買っていますよ。いつもの様にスカッとさせてください。レディーゴー。2021/09/14
タツ フカガワ
65
さまざまな苦境、難局が立ち塞がり、それを乗り越えた末のカタルシスが心地良いシリーズだけれど、今回は佃製作所の経理部長殿村や帝国重工の財前、帝国重工を飛び出して起業した伊丹、島津らの群像劇風に進む物語。いつもながら読み出したら止まらないハラハラ感を存分に楽しみました。しかも次作に繋がる終わり方は上下巻構成のよう。即「ヤタガラス」へ向かいます。2024/11/15
ピース
52
今回はこれまでとちょっと違う結末だった。帝国重工でロケット開発をやってた財前がプロジェクトから外れ、更には経理部長の殿村が親がやってた農業を継ぐ為に佃製作所を去る。そして救ったハズのギアゴーストの伊丹が思わぬ行動に出る。これに納得いかない共同経営者の島津がギアゴーストを去る。ハッピーエンドではなく続きが気になる終わり方だった。2022/08/20
森オサム
48
下町ロケットシリーズ三作目。今作は色々転換点となる部分が描かれていた。佃製作所は新規事業を模索してロケット以外での事業拡大を目指し、主要人物(帝国重工も含め)の新たな旅立ちも時間の経過を感じる。物語としてもギアゴーストと言う別の会社の話が後半は中心となり、今までのパターンとは少々違いました。終わり方もやはりちょっと「らしくない」感じでしたが、なるほど言わば上巻だった訳ですね。ならば下巻まで読まねば評価は出来ないか、すぐに続けて行きたい所です。しかしこれもドラマになってるんですねぇ、観たとは思うんだけど…。2024/10/30