出版社内容情報
人情と道理で真実を導き、悪を成敗する!
「拙者が斬った。相違ない」
駆けつけた公儀徒目付の望月丈ノ介に、道場主の大瀬良玄蕃が淡々と答えた。倒れているのは、師範代の安井勘兵衛と門人筆頭の小川庄助だった。
大瀬良によれば、道場改築後、門戸を広げるべきと主張する安井と、少数精鋭を貫くべきと譲らない小川が言い争いとなり、逆上した安井が小川を斬り捨て、さらに己にまで刃を向けてきたという。
そこで大瀬良は止むを得ず、安井を斬ったのだった――。安井は大番組頭を辞してまで、道場創立に尽力。また、大瀬良の妹である美和を嫁に迎えている。
一方の小川は、三十俵二人扶持の御家人で、剣の求道者のようであったらしい。検分を終えた丈ノ介は、さっそく相棒の福原伊織に報告したのはいいが、「大瀬良の話を鵜呑みにしただけだ」と辛辣な言葉を投げかけられてしまう……。
御前試合で五連覇を達成し、天下無双と称賛された大瀬良をどのように裁くのか? 情に厚い剣術遣いと、抜群の知恵をもつ甘味好きの二人組が難事件を快刀乱麻する、書き下ろし時代小説!
【編集担当からのおすすめ情報】
小学館時代小説文庫が送り出した本格派の新人作家! 一巻目はすでに3刷!!
内容説明
「拙者が斬った。相違ない」公儀徒目付の望月丈ノ介に、道場主の大瀬良兵部が答えた。倒れているのは、師範代の安井勘兵衛と門人筆頭の小川庄助。大瀬良によれば、道場の切り盛りの仕方で安井と小川が口論となり、逆上した安井が小川を斬り、さらに己にまで刃を向けてきたため、やむなく、安井を斬ったという。検分を終えた丈ノ介は、相棒の福原伊織に報告したが、「大瀬良の話を鵜呑みにしただけだ」と辛辣な言葉を投げかけられてしまう。御前試合で五連覇を達成、天下無双と称賛された大瀬良をどう裁くのか?情に厚い剣術遣いと、抜群の知恵をもつ甘味好きの二人組が事件を看破する、第二弾!
著者等紹介
青木主水[アオキモンド]
1961年、岐阜県出身。大学卒業後、会社員を経て、起業。ライターに転身。歴史をテーマとした記事を執筆後、『徒目付 情理の探索 純白の死』にて小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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