小学館文庫<br> ラーメンらーめんラーメンだあ!

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小学館文庫
ラーメンらーめんラーメンだあ!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094068139
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あなたの心を潤すラーメン小説、召し上がれ

うだつのあがらない営業マン、青木義昭は38歳にして独身である。最低限の生活を維持するためだけに会社に通い、リストラもちらつかされている。生き甲斐は一つ、ラーメン食べ歩きだ。

ある日、人目を避けるように佇むお店「おおきた」で、運命の一杯に出会う。スープは限りなく澄み、数切れのメンマと厚みのある炙ったチャーシュ、さらには4種の葱が浮かぶ。純手打ちの中細の麺はしなやかな弾力と、豊かな小麦粉の風味と甘みを感じさせた。

旨い!!! この日を境に恋も仕事も、人生が一変する。青木は、「おおきた」で生まれた縁から、居酒屋チェーンの新ラーメン開発に携わることになったが――。

これまでに9800杯以上のラーメンを食したという「ラヲタ」(ラーメンオタク)の著者が書き上げた本作は、ラーメン小説でありながら、サラリーマン小説でもある。

〈住民票は会社に置くけれど、本籍はラーメンにある。これは相当の覚悟がないとできないことだが、そんなことは億尾にも出さず、淡々と趣味を真っ当する。(略)青木の言動を見ているとそれがサラリーマンの新しいスタイルだと思ってしまうのだ〉――dancyu編集長・植野広生氏(解説)


【編集担当からのおすすめ情報】
本作品でデビューとなる著者は、ビール関連会社の元営業マンでした。講談社「TRYラーメン大賞」の審査員を第1回から12年間務め、「孤高のラーメニスト」の異名を持ちます。自らの舌と足で稼いだラーメン体験が、存分に活かされた極上の一品、どうぞ召し上がってください。

内容説明

38歳独身男、青木義昭に浮いた話一つなし。出世は周回遅れで、生き甲斐はラーメンの食べ歩きだけだ。ある日、路地裏にひっそりオープンした「おおきた」に足を運んだ。スープは限りなく澄み、純手打ちの中細の麺はしなやかな弾力があり、豊かな小麦粉の風味を感じさせる。旨い!その瞬間、人生は大きく転がり出した。「おおきた」の店主に、その舌を見込まれたことから、大手居酒屋チェーンの新ラーメン開発に携わることに。開発主任の水島沙也香とともに日夜、未知なる「味」を探求する毎日が始まった!解説は『dancyu』編集長植野広生氏。

著者等紹介

一柳雅彦[イチヤナギマサヒコ]
東京都生まれ。國學院大学文學部卒。ビール関連会社の元営業マン。これまで食べたラーメンは9800杯以上を数える。講談社「TRYラーメン大賞」審査員を第1回から12年間務める。『ラーメンらーめんラーメンだあ!』にて、小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kazuko Ohta

25
ラーメン。好きか嫌いか聞かれたら好きだけど、全然執着なし。年に数回食べる程度。「お決まりの増量コール」なるものも何のことだかさっぱりわからずに読みはじめる。何が驚いたって、ラヲタがラーメンを評するときの語彙力。「丼の表情」!? 「毅然とした底光りを放つ美味しさ」!? 凄すぎる。私にもラヲタの友人がいます。月40杯食すと聞いてびっくりしていたけれど、そうですか、年間千杯食べる人も少なくないのですね。きっと皆さんの血はラーメンでできている。冴えないサラリーマンだったとしても、ひとつの道を極めれば人生が変わる。2020/10/13

しぇん

25
ラーメン9800杯食べたとか言う作者のラーメンへの熱い情熱が伝わってくる物語でしたが、体壊す……とも思ってしまいました。昼夜、連続でラーメン食べたら胃もたれした自分にはまねできません。ラーメンだけではなく、お酒のつまみや日本酒にも拘りの描写があったのが個人的には嬉しかったです2020/09/13

tetsubun1000mg

17
ラーメンは割と好きなのでタイトルにひかれて選ぶ。 筆者は元Sビール会社勤務で年間9800杯のラーメンを食べ、ラーメン大賞」の審査委員も務めるらしい。 ラーメンを食べるために電車代を使って食べて回る。 TVに出演するラーメン評論家だけでなく広く分布しているようだ。 本作も38歳独身会社員が主人公で、先輩の影響でラーメン好きになり変わった「居酒屋・中華そば」の店に入った話からスタートする。 ラーメンフリークの方々の習性や食べ回り方が分かる。 麺・スープ・具の素材から、味の構成やセリフでの伝え方など大変面白い。2020/11/06

なな

16
作者のラーメン愛が溢れていました。冴えないサラリーマンがラーメンから繋がった縁によって人生が豊かになっていくサクセスストーリーに読後はスッキリした気持ちになりました。ラーメンが無性に食べたくなりラーメン屋さんに走りました!2020/12/12

じお

15
★★★☆☆ うだつの上がらないサラリーマン・青木は唯一の趣味であるラーメン食べ歩きで入った店で衝撃的な出会いをする、グルメサクセスストーリー。タイトルの印象通り、ラーメン愛に溢れた作品、サクッとなにか読もうと思ったのでちょうど良かったような、読んでるだけで胃もたれするような(えー)内容ですね。ストーリーとしてはダメリーマンのサクセスものですが、特筆すべきはラーメンに対する造詣の深さ、文章自体は平凡なもののラーメン周りの表現だけ異常に濃く卓越しており圧倒される。余談、おやっさんのモデル有名な佐野氏かな?2021/05/07

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