小学館文庫<br> 閉じ込められた女

個数:
電子版価格
¥1,056
  • 電子版あり

小学館文庫
閉じ込められた女

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月08日 04時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094068078
  • NDC分類 949.53
  • Cコード C0197

出版社内容情報

映像化! 女性警部フルダ・シリーズ完結編

本シリーズの第1作『闇という名の娘』(英題:The Darkness)の映像化が進んでいる。第1作は「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の月別ベストを始め、多くの書評家に取り上げられ、第2作はミステリ作家の阿津川辰海氏など、日本の作家たちにも注目されている。
本国アイスランドや英米で人気を誇る女性警部フルダ・シリーズ、ファン待望の完結編!

真冬のアイスランド高原地帯。猛吹雪が襲う人里離れた農場に、一人の男が訪ねてくる。農場主の夫妻は、あり得ない天候の下での来訪を不審に思うものの、男を招き入れる。男はレオと名乗り、ハンティング中に仲間とはぐれたと言った。
やがて男は、夫婦の隙を見て家の中を探り始めた。
真冬にハンティングに来たという男の言い分がそもそもおかしかった。夫のエイナールが男の荷物を調べると、多額の現金とナイフが見つかる。疑念と怒りを抱いたエイナールはナイフを手にレオと対峙する。
妻のエルラは恐怖にかられて母屋を飛び出し、地下室へと逃げ込んだ。しかし、そこで待っていたのは底知れぬ闇と、永遠に続くかと思われる時間だった。

その頃、レイキャヴィーク警察の女性警部フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。
男優位の警察社会で自分の能力を示す必要があった。
一方、娘のディンマがフルダに心を閉ざしている様子なのが気がかりだった。家族の中で、思わぬ悲劇が進んでいた。

名うての書評家たちから絶賛された第1作『闇という名の娘』から、シリーズを追う毎に時間が遡っていくユニークな構成。最新第3作は、第1作で孤独な死を迎えたフルダの身に何が起こっていたかが、ついに明かされます。
警察小説としてだけでなく、女性刑事の人生を描く人間ドラマとしても読み応えのある本シリーズ。本作が手始めでももちろん可。ぜひご一読ください!

内容説明

真冬のアイスランド高原地帯、猛吹雪に閉ざされた農場に一人の男が現れる。農場を営む夫妻は、あり得ない天候下での来訪に不審を抱くものの、男を招き入れた。その夜、男が家の中を探る気配があった。夫エイーナルは怒りを抱き男を問い詰める。妻のエルラは恐怖に駆られて母屋を飛び出し、地下室に逃げ込んだ。その頃レイキャヴィーク警察の女性刑事フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。男性優位の警察社会で必死に奮闘するフルダだったが、家族の中では悲劇が進んでいた。ミステリファン大絶賛のフルダ・シリーズ。哀しき人生を遡る逆年代記、ついに完結!

著者等紹介

ヨナソン,ラグナル[ヨナソン,ラグナル] [J´onasson,Ragnar]
アイスランド首都のレイキャヴィーク出身。小説執筆の傍ら、弁護士としても活動している。英国推理作家協会(CWA)会員

吉田薫[ヨシダカオル]
関西大学文学部ドイツ文学科卒。英米文学、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

146
刑事フルダ三部作、その完結編。と同時に時系列で言えば遡ってフルダの原点とも言える四十代、その悲劇を描く何とも救いのない物語。クリスマス時期に起きる、2つの悲劇。うち一つはフルダ自身の家庭の物語だ。途方もない悲劇。フルダは打ちのめされながらも、刑事としてもう一つの悲劇の捜査に立ち向かう。やがて明らかになるその悲劇の真相たるや、これまた途方もない救いの無さ。クリスマスなのに何という哀しさ。全体に漂う暗いトーンにもかかわらず、どんどん読ませる作者の手腕は確かだ。この三部作も長く忘れられないものになるだろう。 2024/12/12

のぶ

91
三作目にしてフルダ・シリーズ完結編。好きなシリーズだったので残念だ。このシリーズ、物語を追う毎に時間が遡っていくユニークな構成になっていて本作は1987~1988の話が描かれている。真冬のアイスランドで猛吹雪が襲う人里離れた農場に、一人の男が訪ねてくる。招き入れるが、男はレオと名乗り、ハンティング中に仲間とはぐれたと言った。この男の存在が不気味だ。そして事件が起きる。その頃、女性警部フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。構成はそれ程複雑ではなく、長さも手頃なので、気楽に楽しめた作品だった。2021/08/07

azukinako

71
時代を遡るフルダ三部作。最後になる本作ではフルダの人生に最悪の出来事が起こる。前2作を読んでいる読者にとっては既知の出来事だが読むのは辛い。時期はクリスマス前後。フルダの身に起こった出来事、行方不明になった女性、冬になれば雪嵐で社会から寸断されるほどの田舎に住む農家の夫婦、嵐に巻き込まれ助けを求めてその農家にやってきた望まれない訪問者、彼ら彼女らの話が交互に語られる。それがどうしてこうもスリリングなのか!構成も素晴らしいし、語り口もうまい。一気読み。それにしても私はこの孤独には耐えられない。2021/10/21

ふう

70
シリーズ3作目。読む度に打ちのめされているのに、間をおかずまた手に取り、そしてまた一気読みしてしまいました。年代を逆上って40歳の刑事フルダが臨む事件も悍ましいものでしたが、並行して描かれたフルダに起きた事件も絶望的なものでした。極夜の闇と厳しい寒さが、人の心からも灯りを奪うのでしょうか。逃げ場のない恐怖に、自分までいっしょに閉じ込められ、追い詰められているようでした。一冊の本の中に、いったいどれだけの悲しみと怒りと声にならない叫びが詰め込まれていることか。フルダの最期といい、容赦のないミステリーでした。2023/09/17

星落秋風五丈原

55
クリスマス直前の出来事なので、冬が長く昼間が短いアイスランドの冬の様子が描かれる。外が明るくなるのは11時頃で、冬場は次に新聞を目にするまで数か月経つこともある。当日の新聞は雪深い村には配達が難しい。半分陸の孤島と化す。加えて実質的な暗さ=光の射す時間の短さが、閉塞感を強めている。そんな中の訪問者だから目新しくて明るい雰囲気になるはずなのに、エイーナルとエルラの表情は暗いままだ。むしろ訪問者を怖れている。一方訪問者も怪しげな行動を取る。逃げ場がない。そして閉じ込められた女はどこにいるのか?2023/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18120117
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品