小学館文庫<br> 汚れなき子

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小学館文庫
汚れなき子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 544p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094068054
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

出版社内容情報

米アマゾン2760レビューの超ヒット作!

真夜中、ひと組の母娘が救急車で病院に搬送された。母親は自動車事故に遭い、重傷を負っていた。母親といっしょにいた少女は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明かさない。看護師が電話番号をたずねると少女は言った。
「うちには電話ないの」
「じゃあ、住所だけでも? 住んでる通りの名前、わからない? 誰かを向かわせて、パパを連れてくることができるかも」
そう看護師が言うと、少女はゆっくりと首を振って囁いた。
「私たち、見つかっちゃいけないんだよ」

その後、少女が語ったのは、事故の夜、少女の母親がうっかり父親を殺そうとしたこと。小さな弟がひとり今も〈小屋〉に取り残されていること。そして〈小屋〉での奇妙な暮らしぶりだった――。

物語はこの少女の視点の他に、事故に遭った母親の視点と、もうひとり、行方不明の娘を探す父親の視点の三つで描かれていくのだが、やがて少女と母親の語りから、二人がともにどこか異様なことに読む者は気づき始める。
この作品に捜査機関は登場するが、彼らはあくまでも脇役である。やがて結末近くになってようやく事件の全貌が見えるのだが‥‥。

デビュー作にして見事なページターナー!
2020年、ドイツ推理作家協会賞(正称:フリードリヒ・グラウザー賞)最終候補作!
ドイツ・アマゾンのレビュー1690超、★平均4.5!
米国アマゾンのレビュー2760超(2020年10月発売、半年累計)、★平均4.5!
今後ドイツのスリラー界を担う最右翼新人作家の作品を、満を持して紹介する。

内容説明

真夜中、ひと組の母娘が病院に搬送された。自動車事故だった。母親は重傷を負ったが、娘は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明かさない。そして「私たち、見つかっちゃいけないんだよ」と囁いた。やがて口を開いた少女が語ったのは、事故の夜、母親がうっかり父親を殺そうとしたこと。小さな弟が今もひとり“小屋”に取り残されていること。そして“小屋”での異様な暮らしぶりだった。2020年、デビュー作にしてドイツ推理作家協会賞最終候補となった超ヒット作!

著者等紹介

ハウスマン,ロミー[ハウスマン,ロミー] [Hausmann,Romy]
1981年、旧東ドイツ生まれ。映画製作会社の編集長などを経て、2019年本作でデビュー。同作はこの年の「ケルン犯罪小説賞」を受賞、2020年フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)の最終候補となる

長田紫乃[ナガタシノ]
1986年、神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。俳優、翻訳家。ドイツ戯曲の翻訳・上演を重ね、2016年、文化庁の新進芸術家海外研修(演劇)対象者として渡独。デュッセルドルフ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。