小学館文庫<br> 老いては夫を従え

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小学館文庫
老いては夫を従え

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094067422
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

老いを笑いに変えるエッセイ。待望の文庫化

皮膚科では「老人性」を連呼され、老眼鏡は片時も手離せなくなり、数々の言い間違いに物忘れ……。著者が「老い」を実感した出来事が、次から次へと、ときに毒舌を交えながら軽妙に綴られる。「アサガオ」と言っているつもりが「アジサイ」と言い続けて夫に指摘されたエピソードや、若いショップ店員に「ジーパン」と言っても通じず、「デニムですね」と言い換えられて衝撃を受けた話など、クスッと笑える話題が満載。その一方、体調の急変で倒れた話や、自身の乳ガン闘病記まで、考えさせられる話もぎっしり。乳がん闘病記では、告知から術後までの事象と心の動きが、時間軸を追いながら克明に綴られています。ひとつ間違えば重くなりがちなテーマながらときに笑いまで誘うのは、筆者の軽妙な筆致のなせる業。
「ああ、あるあるある」と共感したり、思わず声を出して笑ってしまったり、時にはホロッと泣けたり。
さらに、同じく著名な漫画家である夫君も頻繁に登場し、格好の題材に。共に歳を重ねたからこその絶妙な掛け合い、いつのまにか逆転した!?夫婦の力関係など、偽らざる夫婦関係も垣間見え、それがまた深い味わいに。
「老い」が愛おしくなる一冊です。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者と同年代、または年上の読者には「あるある!」が満載。これから「老い」を迎えることが心配な世代にも、必読の書です。うなずいたり、笑ったり、ほのぼのしたり……、読んでいるうちに、気持ちがどんどん元気になってきます。
同世代の漫画原作者・樹林ゆう子氏の「解説」と、著者の「文庫本あとがき」には、さらに歳を重ねた「今」の夫婦の姿も紹介され、「老い」ることがよりポジティブに感じられる一冊になりました。
老いること、歳をとることを憂いている友人や知人へのプレゼントにもおすすめです。

内容説明

恋愛のエキスパートとして名を馳せた著者が、自らを題材に「老い」を綴った全27編。病院の予約時間をすっかり勘違い、「アサガオ」のつもりで「アジサイ」と言い続け、若い店員に「ジーパン」が通じず衝撃を受けた話などクスッと笑える話題が満載。一方で、体調が急変して救急搬送された話、自身の乳ガン闘病記など重くなりがちなテーマまでが軽妙な筆致で綴られる。同じく著名な漫画家の夫君との絶妙な掛け合い、逆転した!?夫婦の力関係など偽らざる日常が垣間見えるのも味わい深い。孫も生まれ、ますます人生後半を謳歌する著者の痛快エッセイ。待望の文庫化です!

目次

老いては夫を従え
「アジサイ」と「アサガオ」
青春返りの、ススメ
アナログ脱却のタイミング
体に優しい服を求めて
気持ちだけ少年・少女
頭ではなく体に聞け!
若いつもりは、脳の見栄
分別すらも忘却して?
五十歳過ぎてのデジタル
母親魂、再燃!!
捨てられない写真とビデオ
五十代からは何を着る?
怒りが止められない
脳のメモリ削除法
今わかる、母の人生
ガン細胞が見つかりました(前編)
ガン細胞が見つかりました(後編)
これって死語なの?
自分史アルバム
老後田舎暮らしの悲喜こもごも
趣味は難しい
朝の連ドラ並みの人生
犬を飼う、ということ
自分が信用できない
ご先祖様をたどる
ゆるゆると老いる

著者等紹介

柴門ふみ[サイモンフミ]
漫画家・エッセイスト。1957年徳島県生まれ。お茶の水女子大学哲学科卒業。1979年漫画家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっ!chan

24
今の時代まだまだ現役ど真ん中の年なのに、書かれてることは加齢による失敗談がいっぱい(笑)そしてその時を通過してしまった私には、リアルに経験したこともいっぱい(笑)もちろん従う立場なので、きっと妻がおんなじような気持ちでいるんだろことは押して知るべし(笑)楽しい時間となりました。2024/03/19

マッピー

17
キャッチーなタイトルですが、最後まで読んでも夫を従えてはいません。夫は究極の自由人。でも、柴門さんの方は義父母と同居し、幼い子供を育てながら「東京ラブストーリー」を連載していた家庭人。時は流れ、人は年をとる。新しいものに挑戦しても、根気が続かなくなる。頭で考えていることと口が、または手が連動しなくなる。忘れてしまいたい過去は覚えているのに、大切なことを忘れていく脳。ああ、同じ同じ。夫も妻も、自分のペースで生活を楽しみ、たまに一緒の嬉しい時間を持てたら、それは幸せな老後と言っていいのではないだろうか。2020/03/24

kaikoma

3
書かれた当時の作者と、現在少し下ぐらいの年齢になりました。感情や物忘れ、体調など確かに自分でも老いを意識する機会が増えて来ています。それにしても子育て真っ最中に、不朽の名作ドラマを書かれたとは本当に驚きです。とても懐かしい気持ちになりました。2024/02/07

くに1973

3
かつてトレンディドラマの代名詞でもあった東京ラブストーリー、同級生の著者による「老い」笑の本。 リアルだけど、虚しさや抗いを感じない軽やかさ。老いに対する素敵な向かい合い方ですな。2023/04/11

Yasuyuki Kobayashi

0
猫派の人間からするとワンワン族の皆さんのお気持ちは 今一つ解らないのだが、2.、3才の赤ちゃんが可愛い気持と一緒だよという説明にはそうだねーというしか、、2025/05/11

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