小学館文庫<br> 白土三平伝―カムイ伝の真実

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小学館文庫
白土三平伝―カムイ伝の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094067415
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

白土三平が生涯かけてカムイ伝を描く理由

2011年に発売された『白土三平伝~カムイ伝の真実』の文庫化。
その作品を高く評価されながら、長い間、世に全く登場しないコミック界の巨人・白戸三平。昨年米寿を迎えたが、いまだその存在や生活は謎に包まれている。この本格的な評伝は15年余りにわたって白土氏に寄り添いながら、直にその仕事ぶりに触れ、「伝説の漫画家」との対話の中から生まれた肉声をふんだんにちりばめた、毛利甚八の貴重な記録でもある。本書を読み、白土三平の真実を知ったときに『カムイ外伝』『カムイ伝』をいま一度読み直したい気持ちになる1冊である。(敬称略)

【編集担当からのおすすめ情報】
『カムイ伝』という物語の全体はあまりにも長く、全体を読み通して価値を計ることのできる読者そのものが少なくなっている昨今、サブテキストとしての存在は重要です。カムイ伝、あるいは白土三平を読み解く際の解説書としてはこの本は大変に貴重であると考えられます。ノンフィクション作家であり、マンガ原作者としても活躍した故・毛利甚八が白土三平に寄り添った入魂の著書でもあるのです。

内容説明

マンガ界の生きる神話・白土三平のほぼ唯一の本格評伝。『忍者武芸帳』『サスケ』の大ヒットで一躍時代の寵児となったマンガ家が、左翼画家の父のもとで戦時下に受けた過酷な体験から戦後の紙芝居時代、貸本時代を経て、自由な表現をもとめて月刊『ガロ』を創刊。『カムイ伝』で激動の時代を刻印し、やがて房総の小さな漁師町で『カムイ伝第二部』を描きつぐまで。孤高の作家の創作の秘密、ベールに包まれた私生活と思想の原点を描ききった、渾身の書。単行本刊行後、構想中の『カムイ伝第三部』に言及した一節を新たに収録した増補決定版。図版、著者近影も掲載。

目次

序 生き抜くための教科書としての『カムイ伝』
第1章 白土三平の幼年時代 ファシズムと闘う父に育てられて
第2章 白土三平の少年時代 長野疎開と軍国教育のなかで
第3章 白土三平の紙芝居時代 焼け跡の左翼少年
第4章 白土三平の貸本マンガ時代 マンガ家としての開花
第5章 白土三平の「月刊漫画ガロ」時代 自由を求める航海
第6章 白土三平の千葉・内房時代 外伝とカムイ伝、その第二部を読み解く
第7章 白土三平の現在 カムイ伝の生まれる海辺

著者等紹介

毛利甚八[モウリジンパチ]
1958年長崎県佐世保市生まれ。日大芸術学部文芸学科を卒業後、『ビーパル』や『ナンバー』などのライターとして活動後、1987年よりマンガ『家裁の人』(画・魚戸おさむ ビッグコミックオリジナル)の原作を担当する。1995年から1998年にかけて民俗学者・宮本常一の足跡を追う旅を行い、『宮本常一を歩く』(写真と文・小学館)を上梓。2015年没。享年五十七歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Bo-he-mian

14
漫画家・白土三平と交流があったライター/漫画原作者である毛利甚八氏が、白土氏の生涯をひもとき、彼の足跡を辿りながら数々の作品のルーツを探る力作評伝。『カムイ伝』というと、戦後の安保学生に支持された民衆闘争劇と評される事が多いけど、それは的を射た指摘だった。そもそも白土の父・岡本唐貴は左翼思想の画家で、戦前・戦中を通し特高警察に目をつけられ、拷問に遭い、重い後遺症を患った人でもあったのだ。そんな父が、白土の漫画家としての思想に深い影響を及ぼしていたのだ。2022/07/11

武井 康則

9
水木しげる、横山光輝、白戸三平の作品を週刊漫画雑誌で読むのに間に合った最後の世代として、興味津々。横山は最後まで雑誌に書いてたし、水木は本人が良く出ていた。白戸三平は全く見たことなくて、たぶん白髪でひげも真っ白な仙人のような人と思っていた。博覧強記、もちろん水木も横山もだけど、柳田国男レベルじゃないか。そんな知識の秘密も納得できる内容だった。筆者の白戸への敬愛がひしひしと伝わる。2020/03/15

チェアー

8
どうも乗り切れなかったなあ。 客観的な評伝としての要素もあるのだけど、どうしても筆者の主観的な表現が多くて、本筋がなかなかつかめないからか。 ただ、カムイ伝の位置づけやガロの創刊、手塚治虫との関係などは初めて知ることが多く、参考になった。 2020/05/17

たなかか

5
どこから読んでどこを読んだのか分からないカムイ伝 難解で ということで家栽の人の毛利甚八ならと作者から入る 父 岡本唐貴 赤狩りを受ける家。かなり厳しい環境。全く知らない世界がある。紙芝居作家は一日9枚の連作を作る。貸本屋は子供の頃あったけど貸本作家?ガロって自費出版!カムイ伝の為の雑誌なの?ください 水木しげる つげ義春 石ノ森章太郎 佐々木マキ  一部 外伝一部 二部 三部 人の暮らしを切実に 神話シリーズ サバンナは読んでみたい。 暮らすとは 権力とは 2021/07/25

まどの一哉

3
プロレタリア画家岡本唐貴の長男として生まれた白土三平。この評伝は弾圧を受けながら各地を転々として暮らす一家の様子と少年時代。紙芝居作家としての独立とその流れでの漫画家デビュー。「ガロ」創刊と「カムイ伝」開始。その後の「神話シリーズ」と「カムイ伝第2部」。房総の海での自然生活。と、生涯を平均して書いてあるので、少年誌でヒットを飛ばしている最も忙しかった頃のことをもう少し知りたかったが分量としてはわずかである。 2020/05/29

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