出版社内容情報
雰囲気探偵と死神執事の不可思議なぞとき!
雰囲気重視で推理などろくにしない探偵・猪目空我は、古めかしい屋敷の一角で探偵事務所を開いている。まるで繁盛していないが、家賃が格安なのでなんとか操業できているのだが、くだんの屋敷の住人はワケアリお嬢様と、その側に近くに仕える自称・エリート死神の執事のみ。肝心の猪目は推理力に乏しいので、この怪しい探偵事務所でなぞときをするのは、主に美形執事の役割だ。執事は死神らしく、死者の霊を見る特殊能力がある。中でも特筆すべきは「カーテンコール」という力で、死にゆく人に願われると三回だけ延命に応じることができるというもの。この能力による不思議な出来事や、猪目のもとに舞い込んだ依頼を、彼らは力を合わせたり合わせなかったりしながら、解決しようとするのだが……。
静かな屋敷に唐突に現れる押しの強い押しかけメイド、爆弾をほしがる制服姿の少年、少女たちの避暑地でのひと夏の思い出、外国からホームステイにやってきた死者。死神執事の「カーテンコール」で現れる謎めいた人物たちは、やがて真実の路を通って彼方へ還ってゆく。エリート死神執事×ハリボテ探偵が贈る、人生最後の謎とき「やりなおし」ファンタジー、第2弾!
内容説明
東京都心から少しはずれた街の一角に、時代に忘れ去られたかのような洋館がある。そこに間借りして探偵事務所を開く男の名は、猪目空我。彫りの深い顔立ちの美丈夫だ。開業して数ヶ月、なんの実績もなく依頼者は限りなく少ないが、猪目は『名探偵』という自らの運命的な職業にも、雰囲気ある屋敷に格安で住めている現在の生活にも、すこぶる満足していた。ただし彼の大家である幼いお嬢様が実は『死者』で、彼女に寄り添う美形執事の正体が『死神』だったりはするのだが…。ハリボテ探偵と自称エリート死神の“やりなおし”ファンタジー、カーテンコール!
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
第三回角川ビーンズ小説大賞優秀賞を受賞、2005年に文庫デビュー。少女小説を中心にファンタジー小説を数多く執筆。2014年より、ライト文芸ジャンルで現代日本を舞台にしたオカルト、冒険、幻想などの作品を手がける。その他、児童文学の翻案など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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