出版社内容情報
マンガで読む。巨匠で読む「竹取物語」
誰もがストーリーを知る、日本最古の物語と伝えられる『竹取物語』。『源氏物語』にも「物語の出で来はじめの祖(おや)なる竹取の翁」と記されている。成立年・作者ともに不詳。原本は存在せず、現在まで伝わっているのは後の世に書かれた物とされている。光り輝く竹の中から現れて竹取の翁夫婦に育てられたかぐや姫の物語は、後世の物語などに引用されることも多い。なんといっても竹取物語のおもしろさの中心は、五人の貴公子による求婚譚である。 五人の求婚者は上流貴族社会を構成している人々である。しかも世間からは「色好み」と言われているその五人が、失態を曝して敗れ去ってゆく様子が克明に描かれるが、或る意味で読者はそれに溜飲をさげつつ読んだのであろう。また、五人にはそれぞれ実在の人物のモデルがあるともいわれる。その筆致は写実的で、ユーモアにも富んでいる。さまざまな口承説話や児童向けの読み物として伝えられている。いまでもアニメ・映画などジャンルを問わず取り上げられ続けるヒロインかぐやひめを、『ベルサイユのばら』で知られる漫画家の池田理代子が華麗に描写し、読み応えのある現代『絵巻』になっている。
【編集担当からのおすすめ情報】
読み応えありのかぐや姫。この物語がいろいろな現代の映画やアニメのとになっているのを実感できる『池田理代子版 かぐやひめ』ですが、竹取物語の世界にワープするために一気に読むのをオススメします。
内容説明
平安初期に成立したとされる仮名文字で書かれた最古の物語。作者未詳。一巻。元本は現存しない。竹取の翁によって光り輝く竹の中から見出され、翁夫婦に育てられた少女「かぐや姫」を巡る奇譚。特に上流貴族階級者五人の求婚に接し難題を課し、いずれも失敗する説話や、帝からの求婚を拒否する件、月の世界へ去って行く件などは、後の『源氏物語』や多くの海外文学にも影響を与えてきたと言われている。
著者等紹介
池田理代子[イケダリヨコ]
1947年大阪生まれ。千葉県柏市育ち。大学在学中に劇画を描き始め、1972年より「週刊マーガレット」に連載された『ベルサイユのばら』が大ヒットとなる。また1995年東京音楽大学声楽科に入学。1999年同校卒業。2009年には、日本においてフランスの歴史や文化を広めた功績に対し、フランス政府より「レジオン・ドヌール勲章」を贈られ、2014年度フランス政府観光親善大使に任命されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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