出版社内容情報
それは迷信だ!――明治あやかし事件解明録
明治時代、大阪。会社が倒産して失業し、手持ちの金も尽きて町をさまよっていた峯北修は、小さなビルの扉に掲げられた「妖怪科學研究所」の看板と所員募集の貼り紙を見つける。怪しげな名だが採用してくれるならありがたい。扉を開いた修は、大量の本の間で不機嫌そうに座る男――所長の八尋に対面する。八尋によるとこの研究所は、不可思議な事件を科学的に説明することで依頼人の問題を解決するらしい。迷信嫌いの修は八尋に共感、ここで働くことを決める。
八尋の友人で小説家の飯窪恭之介とも出会い、研究所に馴染んできた頃、修は一人の青年の相談を受ける。青年の父が村長を務める村で、立て続けに人が行方不明になるが、村人たちは妖怪「ゆらさま」の仕業だとして行方不明者を捜そうとしないらしい。八尋と修、なぜか同行することになった飯窪の三人は、「ゆらさま」の事件の真相を探るため、村へと向かうが……。
「妖怪など迷信だ!」と断じる所長の八尋。迷信を憎む修。妖怪の小説を執筆する飯窪。欧化の波に逆らうように、いまだ人々の心を恐怖させる「妖怪」の正体とは――? 大人気BL作家が初めて挑む、明治あやかし事件解明録!
【編集担当からのおすすめ情報】
カバーイラスト:松尾マアタ
内容説明
失業中の峯北修は、大阪の小さなビルに「妖怪科學研究所」という看板と所員募集の貼り紙を見つける。怪しげだと思いつつ扉を開くと、そこには大量の本と不機嫌そうな男―所長の八尋がいた。『不可思議な事件を科学的に説明する』ことで依頼人の問題を解決するというこの研究所で働き始めた修は、山間の村で起きた連続行方不明事件を調査することになるが…。時は明治。欧化の波に逆らうように、いまだ人々を恐怖させる妖怪とは?「妖怪など迷信だ」と断じる所長の八尋、迷信を憎む修、妖怪の小説を執筆する飯窪。三人が挑む、あやかし事件解明録!
著者等紹介
久我有加[クガアリカ]
作家。2000年、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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