出版社内容情報
「生まれたばかりの息子を初めて腕に抱いたとき、いつか彼が数をかぞえたり計算をしたりする日が来るとは、まだとても信じられなかった。言葉もない、概念もないのだ」(本書より)。しかし、やがて、子どもの心の中には数が“生まれ”、おとなと共に“育み”あうようになる。3歳と0歳のきょうだいが、8歳と5歳になるまでの驚きに満ちた日々。独立研究者、森田真生があたたかく見守り、やわらかに綴る。画家、西淑による挿絵もふんだんに掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさぎ
3
幼い息子さんたちの五年間を、「科学の目」をとおして見つめて描いたエッセイ。一つ一つの瞬間を大切にし、そこに深い意味を見出し、あたたかな文章で綴られている。子どもたちが育っていくってこんなに驚きと喜びに満ちているんだ。とてもよかった。2025/05/26
ジュースの素
2
素晴らしい本だった。イラストも良し! 「母の友」に連載したものを集めた本。2人の子供を見る目がいいなぁ。こんなお父さんばかりならどんなに良いか。一度通り過ぎて大人になったからこそあの頃の感性が見えてくる。何度も読みたい良本。2025/05/25
ササーキー
1
素朴な日常が、数字を介してとても意味深いものに感じられた。表現力も素晴らしい。2025/05/19
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2025年4月初版。初出「母の友」2020年4月号~25年3月号〈各年11月は除く〉。著者は数学をテーマとした著作・講演活動等を行う「独立研究者」とのことです。この本を読んだ限りですが、オイラはこの家族に一歩も近づきたくないという感じです。2025/05/24
うーりん
0
ほのぼの、幸せな気持ちで読めた。子どもの何気ない言葉一つ一つをくみとって寄り添う作者が素敵♡2025/05/11