小学館文庫 マンガ古典文学<br> 方丈記

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小学館文庫 マンガ古典文学
方丈記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094066296
  • NDC分類 914.42
  • Cコード C0179

出版社内容情報

マンガで読む,巨匠で読む「方丈記」

日本三随筆のひとつで中世の天変地異ドキュメント『方丈記』を活写! 平家興亡・源平争乱の平安時代末期を生きた無常の歌人・鴨長明の生涯を交えながら完全にコミック化! 名門・下鴨神社禰宜の子として生まれながら、跡目争いに敗れ、長年住んできた邸を追われるなか、10年足らずの間に若き長明は多くの災厄を体験。現代にも通じる無常観! そして、その天変地異を経た無常の先にある方丈の草庵生活とは? 巻末寄稿/荒俣宏 作品解説/関口浩(駿台予備学校古文講師)

【編集担当からのおすすめ情報】
『方丈記』は″無常″すなわち、あきらめの心情に最初から貫かれている。 水木サン(著者)は若い頃、出征する前に『方丈記』を読んで、大いに共感を覚えた。 死に行く者はあきらめの境地にならなければならなかったのだ。しかし今の時代、すべてを容認してあきらめずに困難に立ち向かう姿勢こそが、大事なのかもしれない。その頃(『方丈記』執筆前後)の長明は、『無名抄』や『発心集』を記している。 『無名抄』を読むと、ある種の郷愁のようなものが感じられるね。また、『発心集』の仏教説話なんかは、長明の感じる″無常″の心が反映されているのだろう。 長明が死んだのは建保四年(1216)閏6月10日という。 享年62歳であった。 世を恨んで出家した長明の心には、都を捨てたといいつつも、都の生活を惜しんでやまない気持ちがあったと思う。 最後は方丈の庵で、人知れずひっそりと死んでいったのだろうな。 長明の″無常感″は、若い頃の災害、挫折の経験が大きかったのだろう。21世紀の現在でも、大いなる災害などの問題を抱えている・・・。
この閉塞感は『方丈記』で語られる″無常″と無縁ではないだろう。水木しげる(本文より)

内容説明

1212年(鎌倉時代)成立の随筆。一巻からなる。鴨長明著。仏教的無常観を主題に、作者の体験した都の生活の危うさ・はかなさを、大火・辻風・飢饉・疫病・地震・遷都等の実例によって描き、ついで移り住んだ日野山の方丈の庵の閑寂な生活を記している。文章は簡明な和漢混淆文。

目次

方丈記
少年時代
菊合
安元の大火
治承の辻風
遷都と怪異
飢饉
平家滅亡
元暦の大地震
無常の世
歌合
遁世
鎌倉下向
『方丈記』成る
『方丈記』原文
鴨長明 略年譜
『方丈記』作品解説(関谷浩)
乱世に立ち止まって読む古典(荒俣宏)
参考文献

著者等紹介

水木しげる[ミズキシゲル]
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。幼少時、近所に住む老婆『のんのんばあ』から不思議な話や妖怪の話を聞き、強い影響を受ける。太平洋戦争時、激戦地であるラバウル・ニューギニア戦線に従軍。爆撃を受け左腕を失う。復員後、魚屋、輪タクなどの職業を転々としたのち、神戸で紙芝居作家となる。その後単身上京し、貸本漫画を描き始める。1958年『ロケットマン』でデビュー。1965年『テレビくん』で講談社児童漫画賞を受賞。1968年『ゲゲゲの鬼太郎』がアニメ化され、テレビ放映。1991年紫綬褒章受章。2003年旭日小綬章受賞。2007年『のんのんばあとオレ』で仏アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞受賞。2010年文化功労者に。2015年93歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Vakira

50
「方丈記」ってどこかで聞いた様だが思い出せない。日本史か?古文か?鎌倉時代の鴨長明の随筆だった。方丈とは3m×3mの9㎡の大きさの平面の事。今で言えばほぼ四畳半の面積。だから現代版に訳せば四畳半記ってことだ。長明が人里離れて四畳半庵で書いた自分の思い。これマンガ古典文学シリーズで方丈記を水木しげるさんが描く。「無常観」を水木さん流に。無常とは人生の悲惨、不運といった小さな問題を突き抜ける。実は宇宙の法則だ。2019/12/06

canacona

32
方丈記を読んだことがなかったので、一度読んでみようといろいろある中、水木しげるの漫画にしてみました😁さくっと分解組立移動できる方丈の家。今で言うならダンボールハウス?にしても今の時代なら、それすらも建てる場所に苦労するんだろうな。その中で見た世の中の移り変わり。災害や飢饉などのどうにもならない困難。人々の気持ちは、今とあまり変わらないように感じる。鴨長明はもっと達観してるものかと思っていたけど、ずっともやもやとした矛盾を抱えていろいろ諦めながら、それでも真っ直ぐに生きた人だったんだな。2022/08/27

みーなんきー

23
鴨長明、1155年京都の賀茂御祖神社の正禰宜の次男として生まれるも、葛藤の末家族と別れ一人暮らし、歌や琵琶を好んで一角の人物となる。も、後鳥羽院に引き立てられては、他の者に足を引っ張られ、人里に混ざっては邪魔され、多くの挫折と人間への嫌気の結果山に籠る。人生の憂いを多く歌に詠み、質素な人生を好む。共感できる部分も多かったが、ボツンと一軒家状態が理想に思えるが、自分にできるかどうか。2021/02/26

剛腕伝説

15
ゆく河の流れは絶えずしてで始まる有名な方丈記。その作者である鴨長明の一生を描いたマンガ。飄々とした画風に鴨長明の無常観がよく出ている。なかなか面白いマンガであった。2021/05/17

kuukazoo

10
水木しげるによるマンガ版方丈記。本人と鴨長明の対話式になってて面白い。方丈記については冒頭しか知らず、当時の災害等についても書かれているなど、初めて知ることが多かった。こんな昔に組立式で持ち運び可能な家、という発想をしていることにも驚かされた。この本と出会わなければ方丈記原文を読むこともなかっただろう。水木さんに感謝。荒俣宏氏による解説も○。2019/05/06

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