小学館文庫<br> 手塚番―神様の伴走者

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小学館文庫
手塚番―神様の伴走者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094065213
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

漫画の神様には、いつも「伴走者」がいた!

「漫画の神様」といわれる手塚治虫―この神様にも編集者という伴走者がいた。『手塚番』と呼ばれる30年経っても今なお語り継がれる様々な「手塚伝説」の真相を、漫画の世界を知り尽くした元「ビッグコミック」編集長・佐藤敏章が『手塚番』の編集者へのインタビューを丁寧に、時間をかけて敢行。インタビューを通してひとつひとつ手塚伝説を解明していく。そしてインタビューを継続していく間にも、また新たな伝説が・・・。
文庫版化にあたり、創刊50周年を迎えた『ビッグコミック』の初代編集長・小西湧之助氏のインタビューと、かつて手塚アシスタントを経験し、人気漫画家として活躍の石坂啓氏が描きおろしたコミックエッセイ『神様の指定表』11ページも収録。口絵の手塚治虫のさりげない笑顔も、一見の価値ありです!
8年の年月を経て『伝説』は『神話』になった。


【編集担当からのおすすめ情報】
『手塚番』を経験した編集者たちが、インタビューを通して語るエピソードの数々、その真実初めて語られます。
原稿があがるまでの長い長い時間を手塚治虫と共有することによって感じるその人なりの解釈は神様・手塚の伝説をますます興味深くします。手塚治虫がいかに愛されていたか,いかに魅力的な人間だったかが、じわっとわかる貴重なインタビューです。

はじめに ・・・・・・・・・・6
漫画の神様紹介 ・・・・・・・・・・10

1.神様を殴った男 志波秀宇 ・・・・・・・・・11
2.神様の孤影を見た男 黒川拓二 ・・・・・・・・・27
3.神様と雲隠れした男 新井善久 ・・・・・・・・43
4.神様の独占を志した男 豊田亀市 ・・・・・・・・59
5.神様の夢を叶えた男 宮原輝夫 ・・・・・・・・75
6.神様を信じた男 鈴木五郎 ・・・・・・91
7.神様の歌を聴いた男 池田幹生 ・・・・・・・・・・107
8.神様の弟子を育てた男 丸山昭 ・・・・・・・・・123
9.神様に託された男 石井文男 ・・・・・・・・139
10.神様をみやげにした男 阿久津信道 ・・・・・・155
11.神様に諭された男 鈴木俊彦 ・・・・・・・・171
12.神様を看取った男 竹尾修 ・・・・・・187
13. 神様の伝説に挑んだ男 松岡博治 ・・・・・・203

外伝
14 .神様の意志を継いだ男 松谷孝征 ・・・・・219
15.神様の助手を務めた男 藤子不二雄A ・・・・・・・・235
16.神様を忘れていた男 小西湧之助 ・・・・・・257

あとがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・273
●コミックエッセイ
神様の指定表 石坂 啓 ・・・・・・・・・・・・277

.


佐藤 敏章[サトウ トシアキ]
著・文・その他

内容説明

ストーリー漫画の地平をほとんど一人で切り開いた漫画の神様・手塚治虫。この神様にも編集者という、伴走者たちがいた。いまも語り継がれる数々の“手塚伝説”の真相を知るために敢行された「手塚番」経験者へのインタビュー。単行本発売から8年の月日を経て、「伝説」は「神話」になった…

目次

神様を殴った男―志波秀宇
神様の孤影を見た男―黒川拓二
神様と雲隠れした男―新井善久
神様の独占を志した男―豊田亀市
神様の夢を叶えた男―宮原照夫
神様を信じた男―鈴木五郎
神様の歌を聴いた男―池田幹生
神様の弟子を育てた男―丸山昭
神様に託された男―石井文男
神様をみやげにした男―阿久津信道
神様に諭された男―鈴木俊彦
神様を看取った男―竹尾修
神様の伝説に挑んだ男―松岡博治
神様の遺志を継いだ男―松谷孝征
神様の助手を務めた男―藤子不二雄A
神様を忘れていた男―小西湧之助

著者等紹介

佐藤敏章[サトウトシアキ]
昭和24年、福岡生まれ。同48年、立命館大学卒業後、小学館に入社。「少年サンデー」「ビッグコミック」の編集に携わり、平成8年から11年まで「ビッグコミック」編集長。平成22年、定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

21
各雑誌、出版社の〝手塚番”をした編集者(一部、手塚番をしてない人もいますが)へのインタビューを中心にまとめた本。手塚治虫に馬乗りになって殴った編集者や別出版社の前で張り込み、送られてきた書留から逃走先を探り当てた編集者、全集発刊を実現させた編集者など、どのエピソードも非常に濃くて、読み応えがあります。こういう話は、手塚治虫に限らず、どんどん残していって欲しいです。外伝として、藤子不二雄A先生へのインタビューも掲載されており あの秋田書店の壁村さんのエピソードもありました(続く2018/11/12

ステビア

12
担当編集者のインタビューを通じて漫画の神様に迫る。2020/04/06

ジロリン

11
手塚モノに外れなし(個人の感想ですw)高校野球中継を観ながらイッキ読み。面白かった。なるほど、マンガ家にとって担当編集は「伴走者」なのだな。いい加減手塚治虫に関するエピソードは聞き尽くした、と思っていたが…まだまだ出るは出るは面白い話が♪そしてやはり思うのは“手塚治虫はバケモノだ”という事。そして(ほぼ)リアルタイムの読者でいられたことの幸せを噛みしめる…2018/08/05

スプリント

8
漫画家と編集者の関係のお約束ごとって手塚番で確立されたように思えます。今では考えられないくらい同時進行で連載を持っていたため、自社の原稿確保に必死な編集者の苦悩がヒシヒシと伝わってきます。2018/07/16

みや

7
手塚番と呼ばれた各出版社の編集者へのインタビューにより手塚伝説の真相を紐解く。昭和のアナログな時代における編集者たちの奮闘記録でもある。当事者との対話が小気味よく展開されるのは、生涯一コミック編集者を貫く著者の知識の深さの賜物だ。それにより、命を削ってモーレツに描き続けた天才の人間味が鮮やかに浮かび上がる。最期まで鉛筆を所望し絶命したという漫画の神様。早すぎる死が惜しまれる。2019/05/29

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