小学館文庫<br> iレイチェル

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小学館文庫
iレイチェル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 632p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094064766
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

妻の遺したAIをめぐる切なくて温かな物語

優秀な研究者の妻レイチェルを、ある日突然失った夫のエイダンと娘のクロエ。悲しみから立ち直れずにいる彼らの元にやって来たのは、生前、レイチェルが持てる技術の全てを投じて開発した、自分そっくりのアンドロイド「アイ・レイチェル」だった。「ロボット妻」「ロボット母」という存在に混乱し、反発するエイダンとクロエ。やがてアイ・レイチェルに託した妻の真意を知ることで徐々にアイ・レイチェルを受け入れ、彼女もまた、彼らとの交流を通して人間らしい感情を学んでいく。そしてエイダンとクロエも、失意の彼らにそっと寄り添うアイ・レイチェルの存在に癒やされていく……。
愛する家族との別れ、受容と再生、そして成長。読後、じんわりと温かな涙を誘う、切なくて愛おしいAIの物語。

内容説明

学生時代に恋に落ち結婚した研究者の妻レイチェルと、幸せな日々を送っていたエイダン。アンドロイド開発に携わる妻は多忙ながらも、夫と一人娘クロエを愛し家族を大切にしてきた。しかし彼女はある日突然病に倒れ亡くなってしまう。喪失感から立ち直れずにいる二人の前に現れたのは、生前のレイチェルが持てる力の全てを投じて開発した自分に瓜二つの人間型ロボット「iレイチェル」だった。死を予感した者が伝えたかった家族への思い。それを託されたアンドロイドは、遺された者との「対話的交流」を試みる。心を静かに揺さぶられるAIと人間の愛の物語。

著者等紹介

ハンター,キャス[ハンター,キャス] [Hunter,Cass]
南アフリカ・ヨハネスブルグ生まれ。2000年にイギリスへ移住し、現在は家族と共にノース・ロンドン在住。ロージー・フィオーレ名義で小説を発表、劇作家としても活躍している。『iレイチェル』はキャス・ハンター名義で初めての著作となる

芹澤恵[セリザワメグミ]
英米文学翻訳者。成蹊大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ざるこ

48
「アンドロイドに自我が芽生える」ってなかなか現実味はない。でもこんな未来を期待したいと思った。ロボット工学博士のレイチェルの死後、自宅に届けられる彼女そっくりのアンドロイド。レイチェルの覚悟と深い愛情、夫エイダンの喪失感、母不在の父子のぎこちなさなど、それぞれの視点で進む物語は共感できるところがとても多い。家族って妥協したり相手を思いやったりして結びついてる。母シネイド、同僚ルークの想いも掬い取りながら遺された者たちの悲しみ、レイチェルを備えたiレイチェルが最後に下す決断に寂しさと感動で涙がとまりません。2020/06/27

しゃお

34
天才科学者レイチェルは自分に似せたアンドロイド、iレイチェルを遺して急逝。レイチェルの遺言に従い彼女を迎え入れた夫のエイダンは娘のクロエと三人の生活を始めるのですが、妻にそっくりな彼女の姿と、彼女が時折再生する過去からの妻の言葉はあまりにも切ないものが。しかし彼女が学習するだけでなく、自身の意識・感情を持ち始めた事で湧き上がる哀しみを、どのように昇華させるか決断する姿は更に切なかったです。エイダンが過去の栄光について語った事が伏線となって現れた時胸がいっぱいに。心揺さぶられ、静かな涙で溢れる物語でした。2020/06/01

ボーダレス

16
自分と瓜二つの人間型アンドロイド”アイ・レイチェル”を残して科学者である、レイチェルは脳腫瘍による自動車事故で他界した。残された家族である夫エイダン、娘クロエ、祖母シネイド、三者三様の生き方を通して、アンドロイドであるアイ・レイチェルとの関わり合いを描いている。心を静かに揺さぶられるAIと人間の愛の物語だった。2019/10/03

BECHA☆

14
学生時代にお互い一瞬で恋に落ち、一人娘が思春期に差し掛かっても娘が呆れるくらい愛し合っていた夫婦に訪れた妻の死。天才科学者だった妻は、自分に似せたアンドロイドを残していた。ハード担当の共同研究者を出し抜く形で用意周到にプログラミングされたそれ「iレイチェル」は叶わなかった妻レイチェルの研究を深化させるため(?)遺族のエイダンとクロエと生活するという遺言を帯びていた。最初は似て非なるiレイチェルに嫌悪感を持つ二人だったが。それぞれの視点とiレイチェルの観察日誌(?)で綴られていく日々は感情豊かである。2020/02/24

KUMYAM@ミステリーとSFF推し

7
世間の皆さんて人工知能(AI)に期待しすぎてるな、と思うことはよくある。人間の心の働きはまだまだわかってないことが多くて、わかってないことをデータ化することもできないからにはAIに学習させることもできないのだから。▼でもわかってないからこそ、データを流し込んでいくだけで「自然にできるようになる」ことも期待してしまうのか。▼『アルジャーノンに花束を』を思い出すような、切なくてほろ苦くてあたたかい読後感。年間ベスト候補暫定1位。2019/08/04

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