出版社内容情報
妻の遺したAIをめぐる切なくて温かな物語
優秀な研究者の妻レイチェルを、ある日突然失った夫のエイダンと娘のクロエ。悲しみから立ち直れずにいる彼らの元にやって来たのは、生前、レイチェルが持てる技術の全てを投じて開発した、自分そっくりのアンドロイド「アイ・レイチェル」だった。「ロボット妻」「ロボット母」という存在に混乱し、反発するエイダンとクロエ。やがてアイ・レイチェルに託した妻の真意を知ることで徐々にアイ・レイチェルを受け入れ、彼女もまた、彼らとの交流を通して人間らしい感情を学んでいく。そしてエイダンとクロエも、失意の彼らにそっと寄り添うアイ・レイチェルの存在に癒やされていく……。
愛する家族との別れ、受容と再生、そして成長。読後、じんわりと温かな涙を誘う、切なくて愛おしいAIの物語。
内容説明
学生時代に恋に落ち結婚した研究者の妻レイチェルと、幸せな日々を送っていたエイダン。アンドロイド開発に携わる妻は多忙ながらも、夫と一人娘クロエを愛し家族を大切にしてきた。しかし彼女はある日突然病に倒れ亡くなってしまう。喪失感から立ち直れずにいる二人の前に現れたのは、生前のレイチェルが持てる力の全てを投じて開発した自分に瓜二つの人間型ロボット「iレイチェル」だった。死を予感した者が伝えたかった家族への思い。それを託されたアンドロイドは、遺された者との「対話的交流」を試みる。心を静かに揺さぶられるAIと人間の愛の物語。
著者等紹介
ハンター,キャス[ハンター,キャス] [Hunter,Cass]
南アフリカ・ヨハネスブルグ生まれ。2000年にイギリスへ移住し、現在は家族と共にノース・ロンドン在住。ロージー・フィオーレ名義で小説を発表、劇作家としても活躍している。『iレイチェル』はキャス・ハンター名義で初めての著作となる
芹澤恵[セリザワメグミ]
英米文学翻訳者。成蹊大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ざるこ
しゃお
ボーダレス
BECHA☆
KUMYAM@ミステリーとSF推し