内容説明
ポルトガルって、遠くて近い。なぜ、世界各地を席巻したのか?コラム「そのころ、日本では?」でグローバルな感覚も身につく!教科書よりもわかりやすいポルトガルの試行錯誤。
目次
1 ポルトゥカーレ伯領の成立
2 レコンキスタの完了
3 大航海時代の最中で
4 フィリペ朝の時代
5 再独立後のポルトガル
6 王政の終わり
7 世界大戦とポルトガル
8 これからのポルトガル
著者等紹介
金七紀男[キンシチノリオ]
1940年、旧満州国生まれ。東京外国語大学名誉教授。専門はポルトガル近世史、ブラジル植民史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
28
ポルトガルは日本と古くから係わりをもったヨーロッパの国ですが、スペインとの関係がイマイチ良くわかりません。レコンキスタをいち早く成し遂げたことやイングランドと深い繋がりをもったことがイベリア半島の他の国々とは違う道を選ばせたのでしょうかね?もっとも、カタルーニャやバスクのことを考えると、スペインがまとまっていることが例外なんですかね。2025/02/28
スプリント
9
サラザール政権からカーネーション革命までの近現代史に興味があったので内容に満足。2025/04/26
藤井宏
6
流し読みです。1975年というかなり最近までアフリカに植民地をもっていて独立させないように国軍を派遣していたという。国力に見合わないから国の発展にはマイナスの影響があったのでしょう。東チモールは1976年にいったん独立するも、インドネシアに侵攻される。2025/09/22
相米信者
6
鉄砲伝来や金平糖、カステラに代表される様に戦国時代から日本と深い交流をもつポルトガルの通史。ポルトガルの成り立ちや、王朝の変遷、大航海時代、リスボン大震災、ブラジルなどの植民地との関係、サラザール・カエターノの独裁体制、カーネーション革命など激動の歴史が一冊で分かる。特に大震災から復興へ導いたポンバル候はポルトガル史上最高のリーダーではないだろうか?面白かったのは、第二次世界大戦中に堂々と万博を開催していた事である。近年財政赤字悩まされている事は日本と共通している。2025/03/04
乱読家 護る会支持!
4
王家を中心に置いた国家(王国)となることで、スペインに対しての独立国家となりえたポルトガル。 Googleマップでスペインとの国境線を辿ると、殆どが川か山脈の尾根で、国境線を決めるのは軍事やなぁと改めて思いました。 2025/09/20