• ポイントキャンペーン

小学館文庫
アンダーカバー―秘密調査

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 552p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094064155
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

罠には世界を震撼させる陰謀が潜んでいた!

若きカリスマ経営者の戸鹿野智貴は、ネット企業を急成長させ、注目の的となる。ところが、女性と行った異国の地で、謂われなき麻薬密輸容疑をかけられ、一気に転落。会社は清算に追い込まれ、全財産を失った末に、刑務所へ収監された。

二年後──。テレビ局記者の伊刈美香子は、フィリピンの刑務所を訪ね、戸鹿野のインタビューに成功する。だが、戸鹿野の容貌は別人のように変わり、刑務所での苛酷な日々を知らされる。

一方──。イギリスで麻薬捜査を手がけるジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの派遣が決定する。イタリアに赴任すると、地元マフィア幹部の惨殺死体が発見され、しかも同じ拷問を受けた死体が別の国からも報告される。ユーロ・マフィアの内部抗争勃発か……。

五年の時を経て──戸鹿野が釈放されたというニュースが駆け巡る。だが、彼は姿を消した……。

自分がはめられた真相を追求する元カリスマ経営者、その事件を追う女性記者、そして連続マフィア殺人を調べるイギリス人捜査官。
それぞれに進められる三つの調査がいつしかつながり、予想もしない犯罪計画が姿を見せ始める──。
世界スケールで展開するノンストップ・スリラー!

真保 裕一[シンポ ユウイチ]

内容説明

若きカリスマ経営者の戸鹿野智貴は、女と旅行に行った異国の地で、薬物密輸の疑いで逮捕された。会社は破綻し資産は没収される。なぜ自分ははめられたのか?事件の真相を探るべく、彼は名前も顔も変えて調査に乗り出す。一方、イギリスで麻薬捜査をするジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの出向を命じられ、イタリアでマフィア幹部の惨殺事件に遭遇。さらに第二の事件が…。日本、イギリス、イタリア、アメリカ。舞台は目まぐるしく動き、予想もしなかった真相が立ちはだかる。世界スケールで展開するサスペンス巨編。この真相を見抜けるか!

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
1961年生まれ。アニメーション制作に携わった後、91年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。96年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年『奪取』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞、2006年『灰色の北壁』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

56
久々の真保裕一。何者かにはめられ麻薬所持者としてフィリピンの監獄に収監されたネット大手のカリスマ経営者戸鹿野智貴が、真実を知るために始めた秘密調査。もう一つのパートでは、ユーロポールのジャッド・ウォーカーがヨーロッパ各地のマフィアの間で起こっている殺害事件を追っている。ならば、智貴はマフィアにはめられたのか?でも、なぜ?一見単純そうに見えて、その奥に隠された何か。さらに、マフィアが狙っていた人物は分かっても、狙ったものが最後まで分からない。久々に、最後の最後までぞくぞくする話だった。2022/02/19

にいにい

49
久しぶりの真保さん。冒頭とTOTOの話はいい~。ジャッドやイカリの絡みも面白い。麻薬マフィアや国際テロに日本警察では、ヒーローがいないとの判断も尤も。ただ、TOTOのやることが万能すぎるかな?独自調査で判明する一片も日本警察は歯牙にもかけられないことや主犯のヨーロッパでの大ぴらな惨殺に比べ、日本での自殺偽装や罠での排除や監視という統一感のなさに。また、最後のあっけなさも残念。ここまで書くなら、蔵原勇司目線やテロリスト側の考え方も描ければなぁ~。設定は面白く楽しめたが、腑に落ちない終わり方が目立つ一冊。 2017/07/21

left7

33
真保さんの作品は久しぶりに読みましたが、良くも悪くも古くさくて硬質な雰囲気で真保さんらしい作品でした。読むのに時間がかかってしまい、昔の小役人シリーズを思い出させてくれました。自分としては「ホワイトアウト」や「アマルフィ」のような硬質な中でもテンポがある作品が好きなのですが、話は動くもののテンポがある印象は受けない惜しい印象の作品でした。自分が好きなタイプの真保さんの作品に出会えることを望みつつ真保さんの作品をまた読もうと思います。2017/11/28

サンディK32

19
スケールの大きな、真保さんらしいエンターテイメント作品。非常に硬派な物語なのだが、冤罪からの復活劇と、マフィア関連から国際テロへの話しとが双方、読ませるのだが如何せん関わり合うまでが長すぎて、後半ユーロの捜査員が来日して関連を纏めてくれたのは正直、助かりました。日本という国の頼りなさ、呑気さを揶揄したくだりには思わず頬が緩みました。散々、コンゲーム的な流れで進んできた割に、最期のテロ作戦失敗がかなりあっけなく感じましたが、女性記者の活躍を期待させるエンディングは秀逸。2017/06/07

シオウ

14
罠に嵌められ無実の罪でフィリピンの刑務所に入れられた新進気鋭の若手経営者。真実を明らかにするため、出所した彼は独自に調査を開始する。時を同じくして、ユーロポールの有能な調査官はマフィア幹部の惨殺事件の調査を開始。単なるマフィア抗争ではなく、裏に潜む大きな犯罪に気づく。全く関係ないと思える事件は、意外な方向に展開しやがて1つに収束していく。次から次へと新たな事実が判明する過程は面白かった...が、世界横断捜査劇のためスケールが大きくてお腹いっぱい。女性記者の話は必要?削ればもう少しシンプルになったはず。2019/06/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11708037
  • ご注意事項