出版社内容情報
旅&日常を愛する角田エッセイ待望の文庫化
●アジアは水で、ヨーロッパは石なのだ●旅の疲れは移動の疲れと言うよりも、野生の本能を始終使っている疲れなんだろう●7月のあたまにセールなんてするなら、金輪際、5月6月に夏物なんて買わないからな!●じつは若いときからずっとサザエの母、磯野フネに憧れていた。●毎日仕事中、ほとんど負け戦ながらチョコ衝動と闘い続けている。・・・・いずれも本文より。
「旅」と「モノ」について、作者ならではの視点、本音が満載の1冊。読み進めていくと「どうして私の気持ちがここにあるんだろう」とびっくりするほど共感するとともに、新鮮な奥深い視点をそこかしこに感じます。そして読後は、心がほっこり癒されます。
--年齢とともに変えざるを得なくなるものが多くある。変えたくなくても変わってしまうこともあるし、進んで自分から変えることもある。そうした変化を私がもっともおそれていたのは、旅においてである。・・・・・から始まる文庫書き下ろしエッセイ「2016年未来の旅」では、歳を重ねたからこそ感じる旅の変化とその想いを共感溢れる言葉で切々と綴っています。
懐かしいのに新しい。そんな魅力溢れるエッセイが文庫で登場。
【編集担当からのおすすめ情報】
旅の途中で、通勤電車の中で、疲れて帰ってきた夜に、旅先で寛いでいるときに…。大人気作家、角田光代さんの言葉は、面白くてしゃれっ気たっぷり、いきいきと心に届きます。意外にお茶目でひょうきんな一面も。難しいことは忘れてゆるーく楽しめる、そして、ハッとさせられる奥深さもある友達のような一冊です。
さらに今回、文庫書き下ろしエッセイ「2016年未来の旅」を巻末に収録。大人になってからの旅の変化と現代の旅について、角田さんならではの鋭い視点が感じられます。
いつまでも新鮮で、読み返す度に新たな発見がある角田光代さんの魅力を存分に感じるエッセイ、待望の文庫化です。
世界中で迷子になって 目次
旅に思う
はじめに世界があると知る 10
大人になったからこそ 17
生き抜く町、生き抜く人々 24
石か、水か 31
雨は降り、いつか陽はさす 38
旅トイレ 46
その国の辞書にない言葉 53
人がいれば酒がある 60
何がいちばんおいしかったか? 67
旅はいつからはじまっているのか 74
好きになる、という幸福 81
旅と野生 88
〈旅行記〉 ナイルの賜物 96
モノに思う
値段のないもの 108
五〇〇円のかなしみ 116
贅沢小心 123
傘の値段は正しいか? 128
お得なんです 137
なぜか言い訳 144
セールはお得か 151
景気とマッチョとグラスイーター 158
台所パラダイス 165
悩むのは恒例行事 172
道楽弁当 179
ロマンの値段 186
見えないものを買う 193
道具派という人たち 200
なくしたものは何? 207
ひとめぼれの値段 214
好奇心と経済 220
プレゼント苦悩 228
猫と母 235
一回こっきり、の限度価格 242
思い出は高騰する 250
せめぎ合い数値 257
チョコレート衝動 264
絵と値段 271
「すてきな女性像」を買う 278
あとがき 286
文庫書き下ろしエッセイ
二〇一六年未来の旅 293
角田 光代[カクタ ミツヨ]
内容説明
「旅」と「モノ」について、作者ならではの視点、本音が満載の一冊。読み進めると驚くほど共感するとともに、新鮮な奥深い視点をそこかしこに感じます。懐かしいのに新しい。そんな魅力溢れるエッセイが文庫に。巻末に文庫書き下ろしエッセイ「2016年未来の旅」収録。
目次
旅に思う(はじめに世界があると知る;大人になったからこそ;生き抜く町、生き抜く人々;石か、水か ほか)
モノに思う(値段のないもの;五〇〇円のかなしみ;贅沢小心;傘の値段は正しいか? ほか)
文庫書き下ろしエッセイ 二〇一六年未来の旅
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、『空中庭園』で婦人公論文芸賞、『対岸の彼女』で直木賞、『ロック母』で川端康成文学賞、『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
ゴンゾウ@新潮部
ゆいまある
aoringo
nico🐬波待ち中