小学館文庫<br> ドラマデイズ

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小学館文庫
ドラマデイズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062939
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

OL人生一発逆転なるか?リアルお仕事小説

仁藤茉由子28歳OL。仕事はデータの入力。会社では気の合わない同僚と嫌味な上司に囲まれ、帰宅後は部屋で一人ビールを飲む毎日。そんなかわり映えのしない日々からの脱却を目指す茉由子に、大手テレビ局が主催するシナリオコンクルール入賞の朗報が届きます。「会社を辞めて書くことに専念しよう!」そう心に決めて臨んだ授賞式でしたが、突きつけられたのは厳しい現実でした。
仕方なくOLを続けながら脚本家を目指すことにした茉由子に、ドラマ制作会社からプロット書きの仕事が舞い込みます。脚本家としての足掛かりにと、徹夜を続けて必死にプロットを書きあげますが、執筆料は出ないありさま。一方会社では、華やかな世界に身を置く茉由子をねたんでか、同僚の態度はどこかよそよそしくなり……。
落ち込む茉由子の前に現れたのは、駆け出しの俳優、秋月愁。「いつの日か、君が脚本を書いて、僕が主演する」――愁の言葉に書くことへの意欲を取り戻した茉由子でしたが、愁はまたたく間に人気俳優へと駆け上がり、あっという間に遠い存在に。
そんな中、いつもの職場で待っていたのは、予想もしなかった事件。茉由子はようやく、自分が気づかずにいた人々の温かさ、自分自身の本当の思いに気づき始めます。そして、自分が本当に書きたい「ドラマ」を見つけるのでした。


【編集担当からのおすすめ情報】
「このまま平凡な退屈な毎日を続けていて、いいのだろうか」そう思う人はたくさんいるはず。そんな方々にこそ是非読んでいただきたい,ハートフルなお仕事小説です。
いったん良いことが起こったように見えて、その後はしょっぱい展開が待っていたり。平凡だと思っている日常にこそドラマは溢れています。
あまりにリアルなヒロインの奮闘ぶりに、いつの間にか力一杯応援したくなる、そんな元気が湧いてくる作品です。
痛快お仕事小説であり、癒やされる人間ドラマでもあり、甘酸っぱい恋愛小説でもある、贅沢な一冊。脚本家としてデビューの経験がある筆者だからこそ書ける描写ばかりです。
巻末の対談、脚本家の後藤法子さんをお招きして実現した「『ドラマデイズ』あるあるエピソード」も必読です。

吉野 万理子[ヨシノ マリコ]

内容説明

脚本家を夢見るOLのドラマな日常を描いたお仕事小説。丸の内総研に勤める仁藤茉由子の仕事はデータ入力。かわり映えのしない退屈な毎日を送るなかでシナリオコンクール入賞の朗報が届く。「これで脚本家に!」と期待に胸躍らせる茉由子だったが、待っていたのは厳しい現実…。原稿料の出ない仕事、プロデューサーのセクハラ…。それでも「いつか君が脚本を書いて僕が主演する」―新人俳優、秋月愁の言葉を胸に脚本家デビューを目指す茉由子。迷い傷ついた先に見つけた本当に書きたいドラマとは。巻末に、人気脚本家後藤法子さんとのスペシャル対談を掲載。

著者等紹介

吉野万理子[ヨシノマリコ]
1970年神奈川県出身。上智大学文学部卒業後、新聞社、出版社に勤務。2002年「日本テレビシナリオ登龍門2002」優秀賞受賞。2005年『秋の大三角』で第1回新潮エンターテインメント新人賞(現・大賞)を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さおり

74
吉野万理子さん、3冊目はシナリオライターの卵のお仕事小説。いや、これは結局恋愛小説なのかしら。ともかく、軽い感じで楽しめました。今時は、20代の後半なんてまだ、人生の方向性が決まってないものなのかな。私は大学出てからコツコツ働いて、職場も住む場所も名字も変わりつつ、なんだかんだでずっと同じ一本道を歩いて来たように思うのだけれど、最近になって、そんなに急いで道筋を決めてしまわなくても良かったんじゃないかなとかって考えます。まぁ、遠回りした上で、ここに辿り着くのがベストなんだけど。2017/01/24

えりこんぐ

46
最近よく読む吉野さん☆ これも読みやすく、あっという間に読了。脚本家を目指す28歳のOLの奮闘記。このヒロイン茉由子がとにかく「普通」で、脚本コンクールに入賞しても、いまいちパッとしない毎日。そこがリアルで良かった。茉由子の夢がいつか叶うといいな☆2016/11/14

ジュール リブレ

27
脚本家を目指すOLのお話。華やかそうでドロドロした芸能界と、お堅い会社生活との対比がなかなか。二つの話にも、しっかりオチをつけて、その締めくくり方が見事なまでにキマッてました。2016/10/09

らす

21
OLをしながら脚本家を目指している主人公。テレビ局のシナリオコンクールに入賞してからの奮闘。主人公の緩さがある意味リアル。意志が強いのか弱いのか、煮え切らない感じが絶妙。サクサク読めます。他の作品も気になる。2017/03/08

Book・CaFe

21
ドラマ好きで脚本家という職業にも興味があったので購入。29歳・仁藤茉由子・丸の内総研勤務・主な業務はデータ入力。ドラマに影響されてシナリオ学校の通信講座を受講後、シナリオコンクールで佳作入賞した茉由子。入賞を機に脚本家になれると期待していたが、現実は甘くなく苦難と挫折が続く…読みやすい文体と会社員の心情がリアル描かれていてテンポよく読めた。ドラマはよく見ているので、今までとは違う視点で見られるようになった。私の日常はまさしくドラマデイズ。エキストラとか経験してみたいな2016/11/08

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