小学館文庫<br> こんなにも優しい、世界の終わりかた

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小学館文庫
こんなにも優しい、世界の終わりかた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 544p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062908
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界が終わるなら、誰に想いを伝えますか?

いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれない――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。

突然、世界は鉛色の厚い雲に覆われた。
雲間から差す青い光が注がれた町は、ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが動きを止めてしまう。誰にも理由はわからない。あっという間に世界は冷えて、どこもかしこもが冬のようになった。
そして凍った町は少しずつ成長していた。
「ぼく」は「彼女」に会いに行くと約束した。最後に電話で話したとき、彼女はとてもおびえていた。
「もう、町には誰もいないの。」ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ。そうすればもう怖くないよね?」と言った。
これを最後に電話はまったく通じなくなった。むしろこのとき繋がったことのほうが奇跡に近かったのかもしれない。
彼女の住む町まで直線距離で500キロ。
青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。
彼女はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。

『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、累計250万部を超えるベストセラーを連発した著者による、3.11以降究極のラブストーリー。
恋人、家族、友人など、たくさんの愛が描かれた最高の愛の物語です。

【編集担当からのおすすめ情報】
市川拓司さんご本人による本書紹介動画や、ご本人直筆の、本書シーンのイラストギャラリーが掲載された特別サイトが開設されています。小説をお読みいただくと同時に、小説世界のイメージもぜひお楽しみください。

http://www.shogakukan.co.jp/pr/takuji-gallery


市川 拓司[イチカワ タクジ]

内容説明

どうやら世界は本当に終わりを迎えるらしい―。突然、世界が鉛色の厚い雲に覆われた。空から青い光が注がれた町は、人も獣も鳥も木も、なにもかもが動きを止めてしまう。ぼくは、離れ離れになってしまった雪乃に会うため、危険な旅に出る。十年前、鉄塔の下で出会った彼女と初めて見た夕焼けを思い出しながら…。『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、立て続けに爆発的ベストセラーを発表してきた市川拓司が、震災後久々に書き下ろした傑作恋愛小説、待望の文庫版!

著者等紹介

市川拓司[イチカワタクジ]
1962年、東京都出身。2002年『Separation』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あおでん@やさどく管理人

70
【読メ登録500冊目】【第10回やさどく】記念すべき500冊目は今まで読んだ中で一番好きな本を文庫版で再読。優しい人に優しくないこの世界、優しい人は生きづらさを感じることもある。青い光が降り注ぐといったことでも起こらない限り、世界が優しくならないのだとしたら、それは悲しい。2016/12/22

もも

65
かなり久しぶりの市川さん。世界は突如終わりを迎えた。街には空から青い光が降り注ぎ、人も何もかも時が止まり、青く凍りつく。主人公は初恋の人と再会する為に危険な旅に出る。主人公の過去と現在を描きつつ、物語は進む。世界を救うとかそういうこともなく、主人公はただ歩き続ける。愛しい人の元へ行く為に。これは『愛』の物語だ。哀しいけど、優しい物語。もし自分が同じ立場になったら、やっぱり大切な人達の元へ行きたいと願うだろう。主人公と父親の別れは泣きそうになった。世界の最後にはこんなにも『愛』があふれている。2017/02/28

♪みどりpiyopiyo♪

60
どうやら世界は本当に終わりを迎えるらしい―。世界が終わる前に君に会いたい、その思いで僕は旅に出る。■不器用で まっすぐで、「優しくありたい」と思っている人達のお話でした。こういう センシティブで ナイーブで まっすぐな人たちは、私達のこの世界にも 少数派ながらも沢山います。多数派の人達に合わせて作られた今の社会では、少数派の人は生きにくい。■「優しくありたい」と思ってさえいれば優しくあれる訳ではないけれど、みんながそう思っていたならば 世の中はもっと優しくなるよね ( ' ᵕ ' ) (2013年)(→続2018/05/09

SOHSA

45
《購入本》市川拓司の小説はどれも透明感に溢れている。本作は特に、描かれる世界のすべてが果てしないほどの透明感で満たされていた。セカイが静かに終焉へと向かう中で人は誰もがみな優しく浄化され、幸せに包まれたように青く凍っていく。そこには恐怖や畏れ、後悔などは微塵もない。ただあるがままを受け入れることの歓びと穏やかさだけがある。「愛」をとことん見つめ続けた末の風景がこの作品に描かれている。まさにこんなにも優しい世界の終わり方だった。2020/12/12

こーた

45
戦争関係の小説でも感じることですが、人は「死」と対峙すると純粋に愛を求めるのでしょう。今作は特に圧倒的な天災であるためか、より愛が純粋である気がします。2017/04/11

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