出版社内容情報
猫のダルシ―の視点で描く感動的な愛の物語
「あのひとへの、あたしの愛。それから、あたしへの、あのひとの愛。あたしは、あたしたちが一緒に暮らした日々の思い出を、あのひとの胸のなかにちゃんと蒔いておいた。あたしがいなくなったあともその思い出があのひとを、なぐさめてくれるようにね。
けっきょくのところ、もんだいなのは愛ということ……。」(本文より)
「あたし」と「あたしの人間」の、出会いから「あたし」の死までの17年にわたる濃密な時間を、あくまで猫の視点で――けっして擬人化することなく――描いた稀有な物語。原著の素晴らしいイラストレーションも完全収録。江國香織のしなやかな日本語で送る猫本の傑作、待望の文庫化!
以下のような「訳者あとがき」がこの本の魅力を語りつくしている。
「こんなにストレートな愛の物語を読んだのはひさしぶりでした。ストレートで、強く、正確で、濃密な、愛の物語。/もし誰かをほんとうに愛する気なら、ダルシ―のように生きる以外にないのではないか……」
内容説明
“あのひとへの、あたしの愛/それから、あたしへの、あのひとの愛/あたしは、あたしたちが一緒に暮らした日々の思い出を/あのひとの胸のなかにちゃんと蒔いておいた。/あたしがいなくなったあともその思い出があのひとを、なぐさめてくれるようにね。/けっきょくのところ、もんだいなのは愛ということ…”「あたし」と「あたしの人間」の、出会いから「あたし」の死までの17年と4カ月にわたる濃密な時間を、猫の視点で描いた感動的な物語。江國香織のしなやかな日本語で贈る傑作、初の文庫化。ジュディー・キングの素晴らしいイラストレーション16点も完全収録!
著者等紹介
レディー,ディー[レディー,ディー] [Ready,Dee]
作家、ジャーナリスト
江國香織[エクニカオリ]
1964年東京生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞。絵本や児童文学の翻訳も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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小梅
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
ぶち
mocha
ペグ