出版社内容情報
人足寄場が舞台の時代小説、待望の第2弾!
小塚原刑場で、盗賊乙兵衛と捨十、鉦七の情婦お駒の処刑が行われた。逃げ延びた首領鉦七は、平之助と人足寄場に入った癸助への復讐を誓った。
その頃、江戸の町を嵐が襲った。人足寄場では、土嚢を積み準備していたが、高潮と強風で甚大な被害を被った。一部の人足は、三日間の解き放ちで命を掛けて船で江戸に戻ったが、そこには癸助と辰次郎もいた。運良く生き残った二人。癸助はお久邇の店で働いている妹のトミの行方を捜した。
とりあえず、亡くなった人足の葬儀が寄場で行われたが、駆けつけてきたのが病身の長谷川平蔵だった。平之助は、伯父の長谷川平蔵に意見に従い、人足寄場復興のために町年寄の三家を回って資金を獲得しようとする。
お久邇、左吉と一緒にクニが寺に避難しているのを知って訪ねて行った癸助と辰次郎だったが、襲われた癸助は、腹を刺されて辰次郎の知り合いの所に身を寄せる。
そして、トミが男にさらわれた。
調べをすすめる平之助は、トミの居場所を突き止め、今度こそ鉦七を捕まえようとするのだが。
著者渾身の時代小説シリーズ、第2弾!
【編集担当からのおすすめ情報】
解説は、文芸評論家の縄田一男氏です。
千野 隆司[チノ タカシ]
著・文・その他
内容説明
一人逃げ延びたものの、弟や情婦を処刑された盗賊鉦七は、平之助や人足寄場に入った癸助への復讐を誓った。その頃、江戸の町を嵐が襲った。土嚢を積み準備したが、寄場は高潮と強風で甚大な被害を被る。三日間の解き放ちで一部の人足は命がけで船で江戸に向かう。癸助は九死に一生を得る。平之助は長谷川平蔵の意見に従い、寄場復興のため資金集めに奔走する。トミの避難先を尋ね当てて行った癸助だったが何者かに刺され、トミはさらわれてしまう。平之助はトミを救い、今度こそ鉦七を捕らえようとするのだが。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京都生まれ。國學院大學文学部卒。90年、「夜の道行」で小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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