出版社内容情報
愛と信仰を描いた作家による珠玉のエッセイ
家族や親しい人たち、尊敬する師や元の教え子について。生涯暮らした旭川のこと。身の回りのことを書きながら、いつの間にか著者・三浦綾子の思いは、人間誰持つが持つであろう悩みや至らなさに話が及んでいきます。著者の人柄と信仰そのままに、温かく真摯な視点で語られるエッセイは、今もそこに三浦さんが健在であるかのようにわたしたちの心に語りかけます。
〈道徳と宗教のカテゴリーはちがう。そのちがいのあることを知らない親や教育者たちがあまりにも多すぎる。「不安」にかられ「絶望」に陥る人間が多い世の中なのだ。「不安」な者には「安心」を、「絶望」している者には「希望」を与えなければならない。「不安」や「絶望」は、道徳の力の及ばぬ問題なのだ〉
わたしたちにより良い人生への気づきをメッセージにして送り続ける、三浦綾子さんと出会ってください。
数多くの新聞や雑誌に掲載されながら、これまで単行本に収録されることのなかったエッセイを集め、生誕90周年記念出版として刊行された単行本の、待望の文庫化です。
【編集担当からのおすすめ情報】
解説は、ノンフィクション作家の梯久美子さんです。
内容説明
キリスト者の視点で、『氷点』『銃口』など多くの名作を残した三浦綾子。本書は、未収録エッセイをまとめ、生誕九十周年記念出版として刊行された単行本の文庫化です。家族や親しい人たち、生涯暮らした旭川のことなどを書きながら、話は次第に人間誰しもが抱くであろう悩みや至らなさに及んでいきます。著者の人柄と信仰そのままに、温かく真摯な視点で語られるエッセイは、今もそこに三浦さんが健在であるかのように、わたしたちの心に語りかけてくれます。わたしたちに、より良い人生への気づきをメッセージにして送り続ける、三浦綾子さんと出会ってください。
目次
第1章 旭川だより(旭川だより;なぜ食事どきがつまらないのか?;率直ということ ほか)
第2章 丘の上の邂逅(善い樹はその実に依て知られる;一番ほしいもの;三子さんの「三」に寄せて ほか)
第3章 旭川とわたし(旭川とわたし;開拓精神がつくった日本初の買物通公園;日本の旅情 旭川 ほか)
著者等紹介
三浦綾子[ミウラアヤコ]
1922‐99年。北海道旭川市生まれ。十三年間の療養生活中に洗礼を受け59年に結婚。64年、朝日新聞の懸賞小説に「氷点」で入選し作家生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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優希
チサエ
hr
マーチャ
紺色の風書