小学館文庫<br> 破産

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小学館文庫
破産

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094061376
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

半分以上実話?? 借金返済サスペンス!

いっときは売れっ子作家となり、一千万円近くの貯蓄があった小説家の僕。しかし、諸事情により単行本の刊行が先延ばしになり、収入が激減。浪費癖も手伝って気がついたら、三百万円以上の借金を抱えていた! このまま僕は破産してしまうのか?!
うろたえた僕は稀覯本を売って日銭を稼ぐものの、元カノで資産家の娘・靴乃コ(かのこ)に、お寿司を奢ってしまうような自堕落な生活を改められず、同じマンションに住む、なぜか巫女姿の要容子(かなめようこ。職業は「高利貸しで魔法使い」)には、「お金を返せる目処がつけられないのなら、死ぬべきですね」と言われる始末。
唯一の頼みの綱だったクレジットカードも使用限度額を超え、いよいよ家賃の支払いもできなくなった僕は、出版社の担当編集者たちに泣きつき、文芸誌で小説の連載をさせてもらうことになる。が、震災をテーマにした小説を引き受けたところ、まったく書けなくなってしまった。

【著者紹介】
小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/

内容説明

超売れっ子作家となり、一時は一千万円近くの貯蓄があった小説家の僕。しかし単行本の刊行が延期になり、収入が激減。浪費癖と自堕落な生活も手伝って、気付けば三百万以上の借金ができていた!稀覯本を売って日銭を稼ぐが、高級マンションの家賃とローンの返済は滞り、元カノで資産家の娘・靴乃コからは甲斐性なしと呼ばれ、同じマンションに住む高利貸しの要蓉子には、返済できないなら死ぬべきだと言われる始末。弁護士に相談したものの打つ手がなく、出版社の担当編集者たちに泣きつくが…。これは実話か?前代未聞のドロ沼「借金返済」小説!

著者等紹介

嶽本野ばら[タケモトノバラ]
京都府宇治市生まれ。2000年、『ミシン』で小説家デビュー。2003年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が二年連続して三島賞の候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わか

53
独特の世界観で「下妻物語」がとっても面白かった野ばらさん。本書はそうゆう世界を期待して読むとちょっとがっかりしてしまうかもしれません。なんせ、半分実話の借金返済小説なのですから。応援のために購入しましたが、なんともいえません。浪費癖と怠惰な生活であっという間に借金が300万以上になってしまっています。だって収入が20万なのに、25万の賃貸マンションに住んでいるし、お腹が空けば1万以上のお寿司を食べてるんですもん。もっと節約を!!と思いました。ラストがここで終わり!?っていう所で終わってました。いやはや。2015/04/12

りりす

21
『破産』のタイトルの割には小説が書けないこと、震災のこと、テーマがありすぎるようなないような、そして唐突に終わってしまって、感想が難しいです。おそらく作者自信がモデルの主人公が「かつて羽振りが良かった」とあるけど、どう羽振りが良かったかを所々しか書かれていないので、『アラジンと魔法のお買い物』、『Fetish』などを読んで、嶽本野ばらさんの拘りと浪費癖を知っていないと、その羽振りがなんなのか分からないのではないかな、と思う。2017/07/26

さなこ

15
本屋でエッセイ出ているの見かけて、大麻事件以降の作品ほぼ読んでいないなー、懐かしいなー、で手に取った野ばらちゃん。美意識からの浪費からの破産間近の恐怖よりも、仕事をもらってどうにかなりつつもヘタレだからであるがゆえの恐怖(震災を超えて、ものを書くという作業も含め)が本音だったのではないでしょうか。めちゃくちゃな登場人物は野ばら作品ならでは…とは言いつつ、金ないって知ってるのに3800円の巻物寿司頼まれるのは嫌だなぁ。2024/07/07

びすけっと

12
2012年11月刊。この本自体が「破産」しているように感じました。開くとすぐ扉もなく話が始まるし、最終ページぎりぎりまで続き、すぐ奥付だし。売れているのか分からん作家に、奇妙な女性と変わった金貸し神様が。自転車操業している主人公の作家さん、破産した方が良かったのではないかしら。後半、書くようになってしまって残念でした。う~ん、なぜこの本を手にしたのか、思い出せない一冊。2015/04/25

た〜

11
著者の体験談?この本自体がこの本の誕生秘話。変態ヲタ作家さんの下には総称寺典子様や巫女さん風のヤミ金屋さんみたいな楽しい(あるいは関わりたくない)女性が集まってくるのでしょうか? 最後の最後で作品の分野が急変するのは何故なのでしょう?2018/10/09

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