小学館文庫<br> 係長・山口瞳の“処世”術

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小学館文庫
係長・山口瞳の“処世”術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094061062
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0193

出版社内容情報

サントリーの部下が描く、山口瞳の原風景

日本の高度成長が始まる昭和33年、失業中の山口瞳は、寿屋(現・サントリー)に入社し、宣伝部でコピーライター・PR誌「洋酒天国」編集担当者として多忙な日々を送ることになった。そして37年、著者が新卒社員として寿屋に入社すると、直属の上司は、「宣伝技術課係長・山口瞳」だった。サラリーマンとしてマジメに勤務しつつ、「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞した山口瞳は、会社員として、社会人として、男として、人間として、そして作家として、どう生き、どう身を処したのか。『「洋酒天国」とその時代』で第24回織田作之助賞を受賞した著者が生き生きと描く、作家・山口瞳の原風景。


プロローグ-人生仮免許!

第一章 渡世と処世
第二章 酒場のしきたり
第三章 女について
第四章 複眼の作法
第五章 「会社人間」人生案内
第六章 人脈と派閥について
第七章 趣味の価値
第八章 家庭について

エピローグ-晩年のスタイル

あとがき
文庫版あとがき
年譜
参考文献
解説 川本三郎



小玉 武[コダマ タケシ]
著・文・その他

内容説明

昭和三十三年、失業中の山口瞳は、寿屋(現・サントリー)に入社し、宣伝部でコピーライター・PR誌「洋酒天国」編集者として多忙な日々を過ごす。そして三十七年、著者が新卒社員として寿屋に入社すると、直属の上司は、「宣伝技術課係長・山口瞳」だった。サラリーマンとしてマジメに勤務しつつ、「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞した山口瞳は、会社員として、社会人として、男として、人間として、そして作家として、どう生き、どう身を処したのか。『「洋酒天国」とその時代』で第二十四回織田作之助賞を受賞した著者が活き活きと描く、作家・山口瞳の原風景。

目次

第1章 渡世と処世
第2章 酒場のしきたり
第3章 女について
第4章 複眼の作法
第5章 「会社人間」人生案内
第6章 人脈と派閥について
第7章 趣味の価値
第8章 家庭について

著者等紹介

小玉武[コダマタケシ]
1938年、東京生まれ。62年、早稲田大学卒業後寿屋(現・サントリー)に入社、宣伝部で広告制作とPR誌「洋酒天国」編集に携わる。その後広報部長、文化事業部長などを歴任。2007年、『「洋酒天国」とその時代』で第24回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さっと

10
山口瞳は専業作家となるまえサントリー(当時は寿屋)でサラリーマンをしており、著者のサントリー入社時の直属の上司で、タイトルの係長は当時の山口の役職から。本書ではサントリー在籍中の直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』や、30年以上休載なしの週刊連載エッセイ「男性自身」、自身を色濃く反映した妻と愛人の三角関係を描いた『人殺し』などをテキストに、サラリーマン時代に培われた処世術から作家をひもといていく。私は全国地方競馬場をめぐった『草競馬流浪記』から入って、それら代表作は未読だが、おもしろく読めた。2021/06/27

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