出版社内容情報
命がけで作家の夫を愛した妻の壮絶な記録
「一緒に死のうと思ったわけでもないだろうに、同じ日に寄り添うように亡くなった。幸せな夫婦だったと思います」(本文中の渡辺淳一氏の証言より)
急逝した太宰治のピンチヒッターとして急遽、新聞連載を執筆することになった船山馨は一躍売れっ子作家となるが、その激務をこなすためにヒロポンに溺れてしまう。元編集者の妻・春子もまた彼とともに中毒になり、なりふり構わず借金を重ね薬物を買い漁った。ふたりは恩人・林芙美子の死をきっかけに薬物を絶つが、馨の作家としての評価は地に墜ちる。それでも夫の復活を信じる春子は、人生の汚れ役を一手に引き受けながら家族を守るために奔走する。
昭和の時代を壮絶に生きた作家と、その妻の破天荒な人生を克明に描いたノンフィクション。
内容説明
昭和二十三年、急逝した太宰治に代わり新聞連載を任された船山馨は、激務を乗り切るためヒロポンに頼るようになった。夫を支える妻・春子もやがてヒロポンに溺れ、なりふり構わず借金を重ね薬物を買い漁った。夫婦は周囲から見放され、馨の作家としての評価は地に墜ちる。友人・林芙美子の死を機に二人は自力で薬物を絶つが、残されたのは莫大な借金のみだった。しかし夫の才能を信じる春子は、苦難を笑い飛ばし人生の汚れ役を一手に引き受けて、家族を守るために奔走し続けた。昭和の作家と天衣無縫な妻の生涯を綴った壮絶な記録。
目次
第1章 狂乱の家
第2章 だまし討ち
第3章 泪
第4章 水の音
エピローグ 二頭の蝶
著者等紹介
由井りょう子[ユイリョウコ]
1947年、長野県生まれ。大学在学中から雑誌記者の仕事をはじめ、主に、女性誌で執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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