出版社内容情報
青春小説の名作、ついに復刊!
ああ、いいなあと思ったのだ。
私もこんなふうにはちゃめちゃに暮らして、馬鹿なことをして笑っていたいって。
作家・角田光代さんも憧れた青春の日々!
椎名誠、沢野ひとし、木村晋介、イサオの四人は、相変わらず「克美荘」の暗く汚い六畳の部屋で、共同貧乏生活の日々を送っていた。
しかし、それぞれが徐々に自分の生活を確立していくにつれ、四人が揃うことは少なくなっていく。そして、共同生活にもついに終わりの時が訪れた。
沢野が去り、木村は司法試験の勉強のために実家に戻り、業界新聞社に就職した椎名も、次第に克美荘から足が遠のいていった――。
自身のまわりを怪しく徘徊する魅力的な人々を、椎名誠が生き生きと描く傑作長編。
書き下ろしのあとがきと、角田光代さんによる特別寄稿エッセイ「私たちそれぞれの『克美荘』」も収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
1981年に刊行された同書は、これまで多くの読者に「本を読む喜びと楽しさ」を強烈に印象づけてきた青春小説の名作です。
今回の復刊に際して、装丁は平野甲賀さんの手によるもので、装画は沢野ひとしさんの描き下ろしです。文中の沢野さんのさし絵は当時のまま収録しております。
また、巻末には、『哀愁の町に霧が降るのだ』と私、というテーマで角田光代さんにエッセイを書き下ろして頂きました。
16 反撃のアリューシャンキック
17 ハラハラと花が散ります春四月
18 雨
19 ドジたちのバトルロイヤル
20 ズタブクロ血笑録
21 言いわけの多い幕開け
22 平和で裕福な秋の休日
23 ブンガク的フトンブクロ
24 コタツ祝い
25 さらばとうちゃん
26 西新宿メモリーナイト
27 乾杯
28 中小企業のあやしい人々
29 負け勝負
30 サヨナラ
あとがき
文庫版あとがき
シリーズ・アトガキ
特別寄稿エッセイ 私たちそれぞれの「克美荘」 角田光代(作家)
椎名 誠[シイナ マコト]
著・文・その他
内容説明
椎名誠、沢野ひとし、木村晋介、イサオの四人は、相変わらず「克美荘」の暗く汚い六畳の部屋で、共同貧乏生活の日々を送っていた。しかし、それぞれが徐々に自分の生活を確立していくにつれ、四人が揃うことは少なくなっていく。そして、共同生活にもついに終わりの時が訪れた。木村は司法試験の勉強のために実家に戻り、沢野が去り、業界新聞社に就職した椎名も、次第に克美荘から足が遠のいていった―。自身のまわりを怪しく徘徊する魅力的な人々を、椎名誠が生き生きと描く傑作長編。書き下ろしのあとがきと、角田光代さんによる特別寄稿エッセイも収録。
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。89年に『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、90年に『アド・バード』で日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。