小学館文庫<br> 父・力道山―初めて明かす父の実像、父への愛

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小学館文庫
父・力道山―初めて明かす父の実像、父への愛

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094058611
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

力道山の息子にしか語れない、素顔の力道山!

 戦後日本最大のスター、力道山。リング上では強敵をなぎ倒すレスラーも、リングを降りれば子供たちを愛するひとりの父親だった。今まで語られることのなかったそんな「父」としての力道山の実像を、父の遺志をついでプロレス入りした実の息子が語る。スパルタともいえる子供への教育方針のいっぽうで、海外遠征では手紙や土産を欠かさない子煩悩ぶりや、おもちゃを子供と取り合う無邪気さなど、肉親のみが知る素顔の力道山が、いま明らかに! 没後40年追悼出版。●文庫書き下ろし

内容説明

水泳の練習といって子供を玄界灘に飛び込ませ、初めてのスキーでいきなり子供を直滑降で滑らせる。乱暴ともいえるスパルタ教育のいっぽうで、海外遠征先からはまめに手紙を送り、お土産も欠かさない子煩悩ぶり。かと思うと、子供に買ってきたおもちゃで遊ぶうち自分のほうが楽しくなって子供と取り合いに―。戦後日本最大のスターのひとり力道山の、リング上の姿からは窺えない「父親」としての実像を、力道山の息子が明かす。肉親にしか語れない、素顔の力道山がここにいる。力道山評伝の決定版、没後四十年追悼出版。

目次

第1章 父・力道山百田光浩の実像(あまりにも突然だった父の死;父の好奇心に満ちた素朴さ;日本プロレスのパイオニア;プロレスに賭けた情熱;あくなき事業欲;生い立ち、人の情;側面から援助した人々)
第2章 プロレスとの出会い、そして飛躍(力士廃業;プロレスへの道;パトロン;プロレス修行;飛び出した空手チョップ;プロレス旋風)
第3章 キングへの道、そして…(プロレス実力日本一;血まみれの国際試合興行;打倒ルー・テーズ;プロレス・ワールド・リーグ戦;巨星落つ)

著者等紹介

百田光雄[モモタミツオ]
1948年9月21日、京都生まれ。力道山の次男。森村学園卒業後、67年、父の遺志をついでプロレス入り。日本プロレス、全日本プロレスを経て、現在はプロレスリング・ノアの取締役副社長兼現役レスラーとして活躍中。89年4月、世界ジュニア・ヘビー級王座獲得
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

10
力道山の息子による力道山記。肉親しか知り得ないエピソードから力道山の人となりがよくわかる。後半に進む従い、力道山の戦歴や日本プロレスの来歴中心の記載になっていく。原本はプロレスを完全なる真剣勝負と宣伝していた1983年に書かれているので、力道山の戦績は外せない内容だったのかもしれないが、人間力道山に焦点がより当たっていたほうがよかったと個人的には思う。2019/02/12

うたまる

2
「ワシは一億の日本人の代表として死ぬまで戦うぞ、とあのときアメリカで自分自身に誓ったのだ」……次男が語る力道山の実像。彼の規格外の人間的欠陥についてもっと踏み込んで欲しかったが、子から見る親なんて、まあこの程度かもしれない。我が身を省みても、父親のことなんて何も知らないことに気付かされるから。期待が裏切られた反面、意外な収穫もあった。それは彼に見る敗戦直後の日本人としての強い誇りと自覚。今日ではコリアンヒーローとしてばかり取り上げられるため、逆に日本人は敬遠気味だ。彼はそれを喜ぶだろうか、悲しむだろうか。2021/10/29

sasha

1
子供の目から見た父親像は、どうしても美化されがち。力道山の生きた時代を知らぬ世代だが、戦後の日本人に勇気を与えてくれたヒーローであることは間違いない。2011/03/08

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