出版社内容情報
元ベテラン刑事が実際の少年事件を題材に綴った24の掌編
芸能界デビューと騙されて、十五歳からソープランドで働かされていた少女の事件を綴った「吸血鬼プロダクション」、四十八歳の父親を刺殺した高一少年の心の闇に迫った「実父を殺した少年」ほか、茨城県警拝命四十年の元刑事が、自ら捜査に当たった少年事件の数々から厳選し、二十四の掌編を書き下ろした。犯罪の低年齢化が社会問題となる中で、巷に渦巻く「なぜ彼らが」という疑問への回答がここにある。解説・町沢静夫●文庫書き下ろし
内容説明
芸能界デビューと騙されて、十五歳からソープランドで働かされていた少女の事件を綴った「吸血鬼プロダクション」。四十八歳の父親を刺殺した高校一年生の心の闇に迫る「実父を殺した少年」。中学二年の非行少女を取り調べた際、ちんぷんかんぷんな供述に面食らった体験をもとに、親子の問題を考えた「隠語を使う少女」―。県警拝命四十年の元刑事が、自ら捜査に当たった少年事件の数々から厳選し、二十四の掌編を書き下ろした。犯罪の低年齢化が社会問題となる中で、巷に渦巻く「なぜ彼らが」という疑問への回答がここにある。
目次
吸血鬼プロダクション
アルバイトの罠
ワイセツ少年たち
まず親の教育から
お嬢様の転落
入れ墨をされた少年
十四歳の犯罪
乱れた女子中学生
天才的泥棒少年
中学生情婦〔ほか〕
著者等紹介
菊池興安[キクチコウアン]
1937年生まれ。茨城県出身。茨城県警拝命。警察署の捜査主任、交通係長、刑事課長、刑事官、本部鑑識課次長、本部少年課長、警察署長などを経て、97年、本部参事官で勇退。同年、日本随筆家協会賞受賞。『あんこう刑事の鑑識事件簿』(小学館文庫)で03年に茨城文学賞を受賞
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