小学館文庫
キルショット

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  • サイズ 文庫判/ページ数 507p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094054767
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ごく普通のまっとうな夫婦が、ある日とんでもない殺し屋たちと掛かり合いになり、命を狙われることになる―都会派犯罪小説の巨匠が描く、“巻き込まれ型”犯罪小説の異色作。働き者の主婦カーメンは、鉄骨工の夫ウェインとたまたま訪れた不動産屋で、恐喝にやってきた二人組と顔を合わせた。プロの殺し屋“ブラックバード”と、アメリカ全州での銀行強盗を目指す若造リッチー。この奇妙な悪漢二人から襲われるようになったカーメンとウェインは、FBIと連邦保安官の指示のもと、住み慣れた家を離れることになるのだが…。

著者等紹介

レナード,エルモア[レナード,エルモア][Leonard,Elmore]
1925年、ニューオーリーンズ生まれ。六〇年代末から犯罪小説を発表。憎めない小悪党を軽妙な筆致で活写して、新風を巻き起こす。92年、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)のグランド・マスター賞を受賞。『ビー・クール』など映画化作品も多数。2008年度フィッツジェラルド賞を受賞

高見浩[タカミヒロシ]
東京生まれ。雑誌編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

21
ハードボイルド&バイオレンスのベテラン作家、エルモア・レナードが88年に発表した作品。この作家が書く登場人物は大抵が何かしら欠落しており、それがリアリティや背筋が寒くなるようなコミカルさを醸し出している。それぞれの点が最終的につながっていく緊迫感を楽しむ作品。鹿狩りかあ、とんでもない才能に登場人物は目覚めるのだろうなあ(笑)2011/06/29

ポルコ

8
アーマンド、リッチー、ウェイン、カーメン、悪党、正義の夫婦入り乱れた二転三転のハードボイルドアクション小説。しかしエピソードの物量が多くて疲れた。これぞエルモア・レナードの楽しさ。まだまだ未読な作品があるので楽しみだけど、未だ翻訳されていない「ホット・キッド」の続編を、また村上春樹が訳してくれないだろうか。2020/07/21

Tetchy

5
クーンツが得意とする“巻き込まれ型サスペンス”小説だが、レナードが書くと斯くの如き面白い読み物になるのかと感嘆した。そして今回面白いのは成行きで組む事になった2人の敵役がお互いを心の底から信用していなく、一触即発の中で手を組み合っているところだろう。だから今までのレナード作品に出てきた悪漢達よりも増して、二人の間の関係に緊張感が走り、どんな展開になるか、さらに解らなくなってきている。そしてやはりレナードの筆は冴え渡る。ここでこれしかないという台詞をバシバシ決めてくれるのだから心地よい。2010/03/17

qsan

2
ひょんなことから組むことになった二人のワル。なぜか彼らに付け狙われることになってしまう普通に暮らす夫婦。悪党のやり取りや、夫婦の何気ない会話にレナードらしさ満載で楽しめます。2016/07/28

towerofthesun

1
レナード作品にしては珍しく、ふアメリカの田舎町に住む普通の主婦カーメンが主人公の長編。夫のウェインはタフガイだが、これでもかというくらい妻の気持ちを理解しない様が描かれていて読者をヤキモキさせるが、それがまたサスペンスにつながるところが憎い。2023/08/15

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