内容説明
明治四年、一人の悪童が単身アメリカに渡った。彼の名はヒラオカ・ヒロシ。後に一代で巨万の富を築き、鉄道王と呼ばれた男である。また彼は日本にベースボールを“輸入”し、初の野球チームを作り、カーブを投げて人々を驚かせた「野球殿堂入り第1号」であり、他にもローラースケート初滑り、邦楽家元、リール釣り第1号、日本画・ポンチ絵作者、江戸物コレクター等、広範な趣味で一生を遊び尽くした道楽の天才だった!“金は遊ぶために稼ぎ、笑うために使うもの”。幕末から昭和の激動期を飄々と生きた道楽大尽の人生とは。
目次
第1章 横浜の六月
第2章 鉄道王国アメリカ
第3章 工員ハイローシ・ハイローカ
第4章 陸蒸気とベースボール
第5章 日本野球の幼年時代
第6章 野球の神様
第7章 若き実業家たちの時代
第8章 公・私を分かつことなかれ
第9章 御大尽の遊びっぷり
第10章 グッド・バイ
著者等紹介
鈴木康允[スズキヤスマサ]
1940年千葉県出身。平岡〓(ひろし)の汽車会社に勤めていた祖父が社長の平岡から野球を教えてもらい、後に会社の野球チームの監督にまでなったことを聞いたのが縁で平岡の事跡を調べ始める。以後、近現代史から消えた畸人を「発掘」する「人物考古学」を提唱、積極的に活動している
酒井堅次[サカイケンジ]
1928年東京都出身。東北大学文学部卒業後、読売新聞社入社。編集局地方部、文化部、解説部などを経て出版局図書編集部長、週刊読売編集部長等を歴任。定年退職後はフリー
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出版社内容情報
一生遊び!「野球の神様」の素晴らしき人生
明治初頭、単身アメリカに渡り、日本にベースボールを「輸入」し、カーブを投げて人々を驚かせ、野球殿堂入り第1号となった「野球の神様」がいた。一代で巨万の富を築いた鉄道王、ヒラオカ・ヒロシである。彼はその他にもローラースケート初滑り、邦楽家元、リール釣り第1号、日本画・ポンチ絵作者、江戸物コレクター等、広範な趣味を楽しみ一生を遊び尽くした。江戸から昭和まで激動の時代を軽々と駆け抜けた「道楽大尽」の仰天人生とは?
日本で初めてカーブを投げた男・平岡ひろし