出版社内容情報
「自衛隊を国防軍に!」元制服組トップが語る国防論。
「自衛隊を国防軍にせよ!」日本が攻撃されたとき、はたして自衛隊は機能するか? 日本の国防、安全保障に、今こそ必要なことは何か。国家安全保障の国際標準、周辺有事の可能性、現在の日本の防衛体制などをふまえ導き出した国防論を、元自衛隊統合幕僚会議議長がつづる。さらに、周辺有事の際に問題になるであろう盲点、防衛庁・自衛隊が内包する内局と制服組の軋轢、自衛隊に関する法制の不備など、現場のトップが抱える問題点にまで言及する。このままでは日本は守れない。旧態たる国防体制に鋭くメスを入れる新世紀国防論。
内容説明
「自衛隊を国防軍にせよ!」日本が攻撃されたとき、はたして自衛隊は機能するか?日本の国防、安全保障に、今こそ必要なことは何か。国家安全保障の国際標準、周辺有事の可能性、現在の日本の防衛体制などをふまえ導き出した国防論を、元自衛隊統合幕僚会議議長がつづる。さらに、周辺有事の際に問題になるであろう盲点、防衛庁・自衛隊が内包する内局と制服組の軋轢、自衛隊に関する法制の不備など、現場のトップが抱える問題点にまで言及する。このままでは日本は守れない。旧態たる国防体制に鋭くメスを入れる新世紀国防論。
目次
第1章 わが国の置かれた立場
第2章 安全保障と軍事力の関係
第3章 戦争とは
第4章 防衛庁・自衛隊が抱える問題
第5章 東南アジア動乱の可能性とわが国への影響
第6章 わが国の採るべき安全保障上の施策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
4
米国依存体質で自主的な国防方針がないこと、いまだ現行憲法下での自衛隊の位置付けや機能が云々されること、指揮命令系統の非効率、武器使用や武力行使をめぐる非現実的な規制など、我が国の安全保障の不備や問題点について指摘、論考している本。理念や祈りで平和はこない。ひとたび「こと」が起こったときは、組織的に正確に迅速に対処できなくてはならない。何より、日々厳しい訓練に励む志高い現場の隊員を、社会の無理解と政治優先の法規制によって高度な精神的ストレス下に置き、結果その能力を十分に発揮できないとしたら、本末転倒である。2019/06/19