出版社内容情報
「臓器移植」の是非に、気鋭の生物学者が挑む。
脳死判定、臓器移植、人工臓器、遺伝子治療……現代医療テクノロジーの進歩は、われわれ現代人に鋭く死生観の再検討を迫っている。「臓器移植以外に助からないと言われた人がなんとしても臓器を欲しいと思う気持ちは誰も否定できない」。しかし、医療技術礼賛の現代にあえて問いたい。人の死とは、生とは何か? 医療、技術、経済、倫理、死生観……あらゆる見地から「臓器移植への反論として、はじめて論理的な問題を明確にした」(解説・養老孟司)。われ臓器移植せず、ゆえにわれあり。
内容説明
脳死判定、臓器移植、人工臓器、遺伝子治療…現代医療テクノロジーの進歩は、われわれ現代人に鋭く死生観の再検討を迫っている。「臓器移植以外に助からないと言われた人がなんとしても臓器を欲しいと思う気持ちは誰も非難できない」。しかし、医療技術礼讃の現代にあえて問いたい。人の死とは、生とは何か?医療、技術、経済、倫理、死生観…あらゆる見地から「臓器移植への反論として、はじめて論理的な問題を明確にした」(解説・養老孟司)。われ臓器移植せず、ゆえにわれあり。
目次
序章 反・脳死臓器移植の思想
第1章 死とはどういうことか
第2章 脳死はペテンである
第3章 死の自己決定権について
第4章 人工妊娠中絶と脳死
第5章 臓器移植は欠陥医療である
第6章 ドナーとレシピエントの非対称性
第7章 ドナーになるのは善行なのか
第8章 アンチ・コントロールの思想
第9章 ポスト脳死臓器移植の時代―二十一世紀の医療の問題点