出版社内容情報
藤原道長父子とその縁者たちを蘆屋道満とその眷族たちと夜叉玉連合が次々と襲う。幻妙な式神を駆使して、立ち向かう安倍晴明。またその一翼を担う袴垂一党。果てしなく続くかと思われる闘争に蘆屋幻柳の一手とは??。
熾烈を極める朝廷内の勢力争い。道長父子との政争に敗れ、恨みをのんで病死した■周の娘、綾子を妻とした道長の息子頼宗。その二人の回りにも夜叉玉の魔の手がのびる。橘逸人に、そして道長に、次々蘆屋道満の眷族たちの死の影が。晴明と彼が駆使する幻妙な式神たち。そして義賊・袴垂一党が敢然と立ち向かう。いつ果てるとも知らぬ戦いが続くなか、道満の息子、幻柳が挑戦状を叩きつける。●文庫書下ろし
著者等紹介
谷恒生[タニコウセイ]
1945年、東京の生まれ。鳥羽商船高校卒後、一等航海士として世界を巡る。その体験を生かした海洋冒険小説『喜望峰』でデビュー、冒険小説の旗手となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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