小学館文庫<br> 芸術は爆発だ!―岡本太郎痛快語録

小学館文庫
芸術は爆発だ!―岡本太郎痛快語録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094036718
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

誤解されたっていいじゃないか??岡本太郎伝の決定版。

岡本太郎もイジメられっ子だった。高圧的な先生に反抗して登校拒否、一年生で四つも学校を変える。寄宿舎では子どもたちから酷いイジメを受け、パリ留学の後、入隊した軍隊では下士官に毎晩殴られる……。しかし、岡本太郎はくじけない。己を貫き、闘いつづける。「誤解される人の姿は美しい」と。鮮烈な印象を与える岡本太郎の言葉と、秘書・養女として一挙一動を見守ってきた岡本敏子の解説の組み合わせによる岡本太郎の決定版!

内容説明

岡本太郎もイジメられっ子だった。高圧的な先生に反抗して登校拒否、一年生で四つも学校を変えるがどこにもなじめない。入った寄宿舎では子供たちから酷いイジメを受け、パリ留学の後、三十歳で入隊した軍隊では下士官に毎晩のように殴られる…。しかし、岡本太郎はくじけない。己を貫き、闘いつづける。「誤解される人の姿は美しい」と。鮮烈な印象を与えつづける岡本太郎の言葉と、秘書・養女として約五十年にわたり一挙一動を見守ってきた岡本敏子の解説の組み合わせによる、岡本太郎伝の決定版。

目次

第1部 岡本太郎の人生(1911‐1945)(オレは進歩と調和なんて大嫌いだ;芸術は爆発だ!;私は、母親というものを、持ったことがない ほか)
第2部 岡本太郎の恋愛論(「女房のおかげだ。感謝しとるよ」なんて、無神経なヤツラだ;これから世界中の男の花嫁になったつもりになりなさい;お釈迦様が神聖なら、足の裏だって、神聖なんだぞ ほか)
第3部 岡本太郎の人生(1946‐1996)(絵画の石器時代は終わった;私は幼い頃から、「赤」が好きだった;教祖?信者の一人もいない教祖だね ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

44
1999年刊。今まで岡本太郎氏の強烈なメッセージに何度も痺れた。本書は「岡本太郎」の半身、岡本敏子氏による言行録。簡潔で読みやすい。二人が性差をどう考えたかに興味があった。本質に目をこらすのは同じでも、太郎が女性に被せがちな幻想を、敏子は丁寧に取り除く。上手く言えないが、「命に刺さる深さ、命を哀しむレベルが違う」としておこう。太郎は諏訪の御柱に跨って坂をおりようとし、危険だと止められると「死んで何が悪い。祭りだろ」と言った。映画『フォレスト・ガンプ』の様な、自分自身の生を直向きに生きる輝きを感じる。2023/07/24

Y2K☮

44
本人の言葉と作品に浸ったら、次は最も近くで見続けた人の声を。養女にして生涯のパートナーでもあった敏子氏の文章は「ゲゲゲの女房」さながらの謙虚さと細やかな配慮に満ちている。なぜかありがとうと云いたい。思った通り太郎の本質は荒々しくて大雑把な変人ではなかったし、ましてやサラブレッドな出生に恵まれた苦労知らずの坊やでもなかった。己の決めた道を、スジを頑固に貫く為に絶えず陰険な嫌がらせにあっていた。全てを跳ね返し、その熱を糧として創作に活かす。この生き方こそが即ち岡本太郎の芸術なのだ。彼の本は継続的に読んでいく。2016/12/11

アナクマ

22
(p.54)自分がバカであろうと、非力であろうと、それがオレだ、そういう自分全体に責任をもって、堂々と押し出す。それがプライドだ。2021/05/26

ロビン

21
岡本太郎の秘書・養女であり実質的なパートナーであった岡本敏子さんが、太郎の言葉の背景や逸話を紹介・解説された一冊。幼少期からパリ時代、従軍時代、万博などを経て死までが語られるので、太郎の伝記としても読める。形式主義を嫌った太郎は結婚をしなかったが、心底太郎にほれ込んでいる敏子さんはそんな太郎を理解し、憾みがましさは微塵もない。本書からはそうした生き方に伴走した誇りと歓びが瑞々しく伝わってくる。一番身近な人にここまで愛された太郎は裏表がなく、本当に「どこを切っても岡本太郎」「有言実行」の人だったのだと思う。2022/07/08

taku

16
揺るぎない信念があり、誤解されても争うことがあっても貫く「人間」岡本太郎。この人のようには生きられないけど、自分を偽らない素直な生き方には羨望を抱いてしまう。情熱的でユーモアのある太郎さんの感性、哲学は感銘を受ける部分があり、言葉は胸に響く。耳が痛くなるような言葉もあるが、それはまったく不快ではなくスッキリする。岡本太郎の魅力が伝わってくる本。次はまた太郎さん自身の著書を読みたい。2015/12/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/492084
  • ご注意事項

最近チェックした商品