出版社内容情報
台湾の王となった鄭成功の少年青年期の闘いと恋の冒険譚。
「また、鄭芝龍・成功父子の対立を商人気質と武士の論理のそれをいうように明快に割り切っている点等、作者の手によって〈国性爺〉の物語はより現代的な貌を装って甦った、といえるだろう。そして現代的であるといえば、成功率いる浪人たちが一種の外人部隊だという事実は、世界との関わりをいやでも再認識していかねばならなくなった今日の情況とも無縁ではあるまい」（縄田一男「解説」より）。
内容説明
転戦、大陸から台湾へ。外人部隊はサムライ！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
鄭成功が厦門に拠点を置いてから台湾を占拠し死ぬところまで。一応主人公は鄭成功なのだが周りの倭人の話が大半で、援軍として中国に来て明人と懇ろになったり、漢人部隊が苦戦すると切り札として倭人部隊を出して切り抜けたりと倭人を持ち上げすぎていて、かなり読む気が失せました。実際に倭人部隊を率いていたとしてもこれはやり過ぎだなあ。日本人ものとして最初から読めばまだましだったかもしれない。2016/05/27
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