出版社内容情報
お台場に巨大カジノ・パークが出現。政府要人や警察官僚が招待されて開かれたプレオープンの会場が武装集団に占拠された。400億円と原子力潜水艦を要求する犯人グループの黒幕には意外な人間たちが。カジノ解禁をめぐって暗躍、策謀する巨悪に向かって、『千里眼』の岬美由紀と『マジシャン』の里見沙希、『催眠』の嵯峨敏也が闘いを挑む。時代を先取りして来た松岡圭祐が文庫化にあたりヴァージョン・アップさせたノンストップ・サスペンス!
内容説明
休暇中の岬美由紀は吹雪で山頂に取り残された遭難者の救出に向かうが、現場に人影はなく雪崩に呑み込まれる。折しも政府は都知事の提唱したカジノ構想を実現すべくお台場に巨大な施設を建設中だった。政府高官や警察官僚が招かれたオープニングセレモニーの日、数十人を超す武装勢力が施設を占拠。VIPを人質に四百億円と原潜引き渡しを政府に要求した。巨額のカネが動くカジノ計画の裏に日本を震感させる策謀が。「千里眼」岬美由紀、「催眠」嵯峨敏也、「マジシャン」里見沙希の松岡ワールド三大シリーズ主人公が揃い踏みした驚異のエンターテインメント。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県稲沢市生まれ。デビュー作の『催眠』を筆頭に、大薮春彦賞候補作の『千里眼』、および以降の「千里眼」シリーズは全てベストセラーとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山下哲実
19
先に「千里眼のマジシャン」を読んでからの本作。加筆されているだけあって前作でははっきり分からなかったことも丁寧に書かれている。そして、前作よりも面白い。だったら作品をもう少し吟味してから世に出してくれよと松岡氏に文句を言いたくなるのは私だけだろうか。加筆はなしでしょ!2014/10/18
鬼平
13
千里眼シリーズのオールスター戦です。劣悪な陰謀をたたき潰すストーリーも面白いが、登場人物がそれぞれに自分を見つめ成長してゆく姿がいい。2019/10/11
hide
13
「マジシャン」を読んでいないので、里見沙希というキャラらにはピンとこないところがありました。また、後半まで美由紀の活躍がないので間延びした感があった作品でした。2018年に可決したいわゆる「カジノ法案」先取り、「背徳のシンデレラ」の準ヒロイン鬼芭阿諛子の登場が本書の特記事項でしょうか。美由紀の潜水艦内でのスーパーウーマンぶりは、もうお決まりですがやはり爽快でした。2015/10/09
いおむ
10
既読済みです。2016/11/25
マドリン
9
途中までの伏線が結構長い。カジノが占拠された辺りから一気読み。 やっぱり岬美由紀カッコいい👍2019/03/10
-
- 和書
- 世界の戦闘機