出版社内容情報
街を歩く死体、自ら皮を剥ぐ筋肉男、奇怪の解剖図像。
街を背景に、ポーズをとりながら、筋肉を一枚一枚剥いでゆく筋肉男や骸骨男。16世紀イタリアのヴェサリウスが考案したこの奇怪な図像は、オランダのアルビヌスへと受け継がれ、歩く死体=ゾンビが、初期解剖図譜のパターンとなった。これは西洋の解剖図が、医学用のみならず、美術用でもあった、という理由による。やがて18世紀、オランダのダゴティの登場後、解剖図譜は、科学的資料をこえ、グロテスクな幻想性をおびて花開いた。
内容説明
街を背景に、ポーズをとりながら、筋肉を一枚一枚剥いでゆく筋肉男や骸骨男。16世紀イタリアのヴェサリウスが考案したこの奇怪な図像は、オランダのアルビヌスへと受け継がれ、歩く死体=ゾンビが、初期解剖図譜のパターンとなった。これは西洋の解剖図が、医学用のみならず、美術用でもあった、という理由による。やがて18世紀、オランダのダゴティの登場によって、解剖図譜は一変する。彩色が施され、女性の裸体や胎児がそこには描かれていた。かくして解剖図譜は、科学的資料をこえ、グロテスクな幻想性をおびて花開いた。




