出版社内容情報
孤高の天才棋士・升田幸三が妻だけに見せていた素顔
不世出の天才棋士・升田幸三が、ある著書にこう記している。「女房たるものは妻であると同時に、やさしい母親、可愛い妹、健康管理ができる栄養士や看護婦役もこなすことができなければならない。幸いなことに恐妻家の私には過ぎた女房がいて……」。本書は、その「過ぎた女房」静尾夫人が40年にわたる結婚生活を語り尽くしたものである。勝負師としての厳しさ、家庭で見せる子煩悩な父親の姿、亭主関白と背中合わせのやさしい心遣いなど、升田幸三の魅力があふれている。
内容説明
不世出の天才棋士・升田幸三が、ある著書にこう記している。『女房たるものは妻であると同時に、やさしい母親、可愛い妹、健康管理ができる栄養士や看護婦役もこなすことができなければならない。幸いなことに恐妻家の私には過ぎた女房がいて…』。本書は、その「過ぎた女房」こと、静尾夫人が四〇年にわたる“内助の功”を語り尽くしたものである。勝負師としての厳しさ、家庭で見せる子煩悩な父親の姿、亭主関白と背中合わせのやさしい心遣い、また、梅原龍三郎、吉川英治氏をはじめとする各界著名人との交遊などにも人間・升田幸三の魅力があふれている。
目次
普通の人とはだいぶ変わっていなさる
引っ越しを境に上げ潮に乗る
来たるをいとわず、去るを追わず
梅原画伯からのあたたかい手紙
母と愛犬と
「痛い」とは一度も言わなかった
勝負師としての美学
木を切り焚き火を楽しむ
「広い家はいい」
引退と口答え
晩年の風景
陣屋への思いを残して…
著者等紹介
升田静尾[マスダシズオ]
1920年5月15日、大阪市生まれ。奈良県出身の祖父、父共に教育者で、五人きょうだいの三番目。弟はB29に体当たりして戦死した。真宗大谷派の大谷高等女学校卒。升田幸三とは四八年に知り合った
藤田健二[フジタケンジ]
1944年6月、香川県高瀬町生まれ。法政大学文学部卒。新聞記者、雑誌編集長を経て82年より文筆生活に入る
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